春節は中国の充電期間

 まもなく中国は2月14日に春節を迎える。国を挙げてのお正月というだけに、国定の休日も1週間ほど設定される。
 2月13日から19日までの7日間である。そういった意味では日本の年末年始とはあまり大差がないような印象を受ける。

 しかしである。

 実際の商売や仕事をする上ではどうもたった一週間の休みという印象では済まされないほど中国の経済が停滞するのがこの春節の前後の期間である。
 実際に多くの中国人は2月に入ってからそわそわし始めるだろう。田舎から出てきている出稼ぎ労働者は2週間3週間という長期休暇をとって田舎へ帰ってしまうのが通例であるので、大晦日といわず2月のはじめからぼちぼち田舎に帰り始める。

 また雇っている側のオーナーもこちらは優雅に海外旅行に出かけて骨休めをしたりする。つまり春節を含めた一ヶ月くらいの間は労使ともども休みを取ってしまうので、仕事が全く動かない。つまり約一ヶ月の間、経済がとまってしまうのが中国の習慣である。

 それが証拠に、営業の仕事に出かけても日系企業はまだしも、中国系企業はラオバン(社長)が春節休みをとって不在なので今は何も決められないから春節が終わったらまた来てくださいといわれてしまう。

 このあたりが、年末に駆け込むように仕事が忙しくなる日本とは大きな違いである。日本は全て年内に何とか終えて新年を迎えようと努力するのだが中国の場合は年が明けたら(春節が過ぎたら)考えようという発想で、年末(春節)が近づくにつれ動きが鈍くなる。

 そしてこの春節期間に活動するのは、春節客を狙った観光業など一部の特定の業種に限られる。

 最近でこそ、上海などの一部サービス業が年中無休を謳うようになり、休日出勤の3倍給与の支払いを覚悟で春節でも営業するようになったが、大方の企業やお店はやはり伝統的な休み方をする。

 まあ一ヶ月という停滞期間にはあきれるばかりだが、日本のように年末年始も普通に営業するお店が増えてしまった社会よりはまだ伝統的価値観を大事にする習慣が残っている中国がちょっぴりうらやましい気はする。

 日本も正月三ヶ日の給与は3倍増しだという法律でもできたら状況は少しくらい変わるのではないか?年中行事の習慣にメリハリがなくなったから日本は経済が停滞しているのではないか、伸びる力がなくなったのではないか?最近の日本の社会を見ていてそんな気がする。

 人間生きている限りどこかで充電が必要なのだと思う。
これから一ヶ月、中国は充電期間に入る。



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