儲けましょうという会を開いて儲ける人

 ダイレクトマーケティングの世界などでよく見られる手法だが、一部のある程度成功した人がセミナーと称して講演会を開き、入場料をかき集めお金を稼ぐ人がいる。

 もちろん、会の趣旨そのものは「私はどうやってがんばってるか?」といった趣旨の内容で、あなたたちもこうやれば儲かりますよ他人を鼓舞するというのが表向きの看板だが、実の中身はその主催者の直接収入目的の開催に他ならない。

 他人を利益にもたらすふりをして、自らがチケット収入やグッズ販売などで多大な利益を得るのである。

 またダイレクトマーケティングの世界では、裾野が広がることがその公演者の収入にもやはり繋がってくるため、結局は二重の意味での主催者の利益となる。

 参加者側にとっては実際上の利益に繋がっているのかは未知数だが、少なくともその参加者全員が成功することはまずありえなく、成功者が出るとしてもほんのわずかである。
 それにも関わらず、成功を夢見る人々は成功者といわれる人の講演会に集まりたがり、高額のチケットが買い求められるという。
 参加者は自分が成功するための必要経費であり、いずれ回収できると考え支出してしまうようだ。
 でも前述のように成功する人はごくわずかなので、結局その投資は回収できず、主催者の利益に貢献しただけというのがたいていの結果である。

 実はこういったやり方、ダイレクトマーケティング以外にもビジネスの世界にも時々見られる。勉強会や協力会の名目で会員を集めて会費を集めているような場合である。
 表向きはお互いの利益のためにがんばりましょうというのが名目だが、会費によって利益をあげているような主催者が時々いる。
 ちゃんと会計報告をするような良心的な会もあるが、主催者の関係する会社に業務を受け負わさせたりするように見せかけて会計をごまかすような会もある。ひどい会になると会計報告すらしない。

 運営経費をはるかに上回る会費を集め、かかった経費以外は自らの利益にして懐に入れてしまう。 

 ○○社主催として責任の所在をはっきりさせて運営している場合は利益も損失も主催者が被るので、会費が割りに合わないと感じれば入らなければ良いだけの話だが、共同運営のような看板を掲げているにも関わらず、会計の中身が参加者にオープンになっていない場合は注意が必要だ。皆で協力して儲けましょうなどという掛け声のとどのつまりが結局主催者の利益にしか繋がっていな場合がある。

 また機関紙や共同運営のWEBなどへの広告など、会の参加者程度の人数しか見ないものにそれなりにそれなりの広告費を要求してくる場合もある。

 一般的な市場価格を考えればその広告費がかなり割高であるにも関わらず口車に乗せられ払わされる。ほとんど寄付金のようなものである。
 それでもその広告費が会の運営費として利益がプールされ、お互いの利益になるならまだしも、それも全部運営者側の利益になってしまっている場合がある。
 結局は上記のダイレクトマーケティングの講演会と同じように、参加者の投資にあった回収はほとんど見込めないというのがとどのつまりである。

「皆で儲けましょう」と掛け声をかける人には是非気をつけたい。結局はその人だけが儲けている可能性が高いのだから。

 



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