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上海地下鉄の優先席マーク

上海は妊婦さんの電車通勤が結構多い

 先日、旧サイトのブログ上で「妊婦さんと太ったおばさんの見分け」という文章を書いたが、今朝も地下鉄に乗った時に沢山の妊婦さんに遭遇した。

 幸いと言うか、今日は自分が席を譲るポジションに無かったのと、他の人が譲って妊婦さんたちは無事座ることが出来、私が気をもむことはなかった。
 それにしても上海の地下鉄ではかなり沢山の妊婦さんが乗車しており、妊娠しても出産ぎりぎりまで働いている様子が伺える。

 私も長らく日本で電車通勤を行なっていたが、日本ではまず女性の電車通勤者が中国ほど多くないし、ましてやラッシュ時間帯に電車に乗るこ姿はほとんど見ないので、そんな気を使うことも無かったと記憶している。

 しかし、現在の上海では実際に多くの妊婦さんが地下鉄で通勤している。

 何故こういった風景の差が出るのかについて考えてみたが、文化習慣と制度による違いが大きいのかなと考える。

 日本では最近でこそ夫婦共働きが増えて来たが、私が子供の頃は女性は結婚すると専業主婦となり働きに出ないケースが多く、今でも女性の職場は通勤で遠くに行くより、比較的自宅の近場で仕事をしているというイメージがある。

 ところが中国では労働環境の男女差があまりないので、女性でも妊娠出産のほんのわずかな時間を除いてはずっと働いており、子育てをしながら働き続けるため、結婚したり妊娠しても当たり前のように働き、出産の時だけ少し休む習慣になっている。。
 また、制度の違いも大きく、日本では産前6週間(多胎の場合は14週間)、産後8週間の出産休暇が認められ、さらに1歳までは育児休業が認められており、その後の配慮義務まで決められている。
 これに対して中国では出産休暇は全部で90日間で産前15日間、産後75日間が認められていて産後の規定は日本より長いくらいだが、産前は非常に短く、つまり出産ぎりぎりまでは休業は保証されない法律になっている。

 もちろん15日より前についても妊婦さんへの保護規定などは存在し、社会から守られる存在にはなっているが、完全に休める状態にはなっていない。

 15日と6週といえばその差およそ一か月であり、予定日の2週間前から休めるか1ヶ月半から休めるかという差は大きい。

 これが街の風景の妊婦の人数の違いに大きな影響を与えていることは間違いないという気がする。

 ただ、日本の場合は産休期間の給料は保証されず健康保険から給付が給料の6割程度あるだけだが、中国は休める日が少ない反面給料はずっと保障されるので、一概にどちらがいいとも言えず、中国としては休んでお金が減るより働き続けられるほうが有り難いのかもしれない。

 いずれにしても上海では、女性が出産ぎりぎりまで働き続ける習慣文化になっており、私の方は通勤時間帯の電車に乗るたびに気を使う日々が続いている。

妊婦さんと太ったおばさんの見分け

 今朝、地下鉄に乗った時にたまたま優先席に座ってしまった。

 まあ優先席とて空きシートには変わりなく、優先すべき人がいなければ座っても良いし、譲るべき相手が来たら譲ればいいだけの話であり、朝の通勤時間帯には、老人などはほとんど乗って来ないので、それほど気に掛けることもなく座れる。

 ところが、今朝はそこへ座って数駅通過した時に、数席離れた人が突然人に席を譲っていた。

 よく見ると譲られた人は妊婦さんだった。

 優先席に座ってしまったこちらとしては、申し訳けないなあと思いつつ、その妊婦さんが元々立っていた位置は私からかなり気が付きにくい位置だったので、こちらとしてもどうしようもなかったので、自分の心の中で弁解しつつ、そのまま座り続けることにした。
 
 そんな時、ふと正面を見ると、夫婦と思しき人が二人で立っており、旦那さんと思われる人が奥さんと思われる女性をかばうように立っていた。

 30歳前後に見えるその女性のお腹はそれほど大きいようには見えなかったが、女性の靴に目をやると踵の無い靴を履いていた。

 最初は何でこのカップルは朝からべたべたしているのかなぁという印象であったが、ひょっとすると妊婦さんだとすれば、そのカップルの態度も合点がいった。

 もし妊婦さんならば気が付くタイミングは遅くなったが席を譲ろうかなと考え始めたのだが、その2人まで距離があり確証も持てなかったので、声をかけるかどうか迷ってしまったのである。

 しかしそうこうしているうちに、列車が次の駅に着いてしまい人がどどんと乗ってきてしまった。

 結局そのカップルと私の間に人が大勢入って来て、完全に声をかけるタイミングを失ってしまった状態になり、もうアクションできない状況なってしまった。

 ちょっと大失敗である。

 その後そんな何だかモヤモヤとした葛藤をずっと抱えながら、列車は混雑した状態で何駅か過ぎたのだが、私が下りる駅の一つ手前で、今度は明らかに妊婦さんと分かる女性が乗ってきたのである。

 私は「お、ようやくチャンスだ!」と、ここぞとばかり席を譲り、優先席に座っているのに席を譲らなかった葛藤から逃れることが出来たのである。

 ところが、そんな解放感気分で席を譲って立ってドア際に移動した時に、私の席のそばに何駅も前から立っていた女性に気が付いた。

 30過ぎの女性で、若くはないがややお腹が大き目であり、やはり踵のない靴を履いていた。

 「え?」

 場合によってはこの女性も妊婦さんだった可能性もあると、その時になって気が付いた。

 まあややおばさん顔だったので、単に太っていただけの可能性もあるが、妊婦さんである可能性も捨てきれなかった印象の女性だった。

 もしその女性が妊婦さんだったら、私は何駅も気が付かず目の前で優先席を独占していたことになり、さらに事もあろうか新たに乗ってきた若い妊婦さんに目の前で席を譲ってしまったことになる。

 まあ気が付かなかった、分からなかったと言えばそれまでだが、どうも良心が痛む気分になった。

 太った女性と妊婦さんはどうも見分けがつきにくい。

 結局その立っていた女性が妊婦さんかどうかは確証が持てないままに私は車両を下りたが、どうにも後味の悪い乗車となってしまった。

 日本と違って、上海では妊娠しても仕事をギリギリまで続けるので、街には妊婦さんがウヨウヨする状態になっている。

 それ故に優先席を譲る譲らない、座る座らないはもとより、迂闊な接触などは絶対避けなければならいので、非常に気を使う通勤時間帯の上海の地下鉄である。

危なっかしい妊婦たち

昨日地下鉄の中で臨月間近のような大きなお腹を抱えた妊婦さんを見かけた。
 日本の場合、妊婦さんはそれこそ腫れ物に触るような感覚で周囲に大事にされ、
外出する機会が非常に減るように思うのだが、中国の妊婦さんたちはそのようなことはないようで、どんどん外出していてある意味たくましいとも言えるが日本人から見ると少々危なっかしい。
 昨日見かけたその妊婦さんは傍から見ていて特に危なっかしく思えた。
何故危なっかしいかというと、かの妊婦さんは地下鉄の扉前で窓に向かって立っていたのだが、どこにもつかまらず窓にも手をかけず、立っていたからである。
なんかの拍子で前のめりになれば、窓とお母さんに挟まれてお腹の赤ちゃんが圧迫されてしまう。
そうなってしまえば現在のお腹の大きさから言って危険な事態が発生すること必至である。
にも関わらず、お母さんは防御の姿勢をまったくとらず電車に乗っているのである。

 車内はギュウギュウ詰めとまではいかないまでも、それなりに混んでおり、降車のさいに押されたり、ほんの僅かの揺れで誰かがよろめいて背中から押されるかもしれない。
中国の人はそういうことは全く考えないのだろうかととても不安になった。
 幸い、その妊婦さんは、無事に目的駅に辿り着き何事もなく降りていったが、彼女のそういった姿勢に、他人事とはいえその行く末がとても心配になった。
ほんのわずかな不注意のために、後々になって後悔することが発生しないよう、かの妊婦さんが今後も無事であることを祈りたい。