Tag Archives: ロンドン交響楽団

安心して見られたロンドン五輪開会式

 腰を据えてみるつもりはそれほどなかったが結局開会式を見てしまった。

残念ながら日本の放送ではなくCCTVの放送で、やかましい解説付きであったが画像は本物なのでここは外国で見る身としては仕方ない。

 結論から言うと今回のロンドン五輪の開会式は安心して見られたにつきる。

 下手な国威形容のゴリ押しの演出もなく市民スタンスの雰囲気、インチキまがいの合成映像演出もなく自然な流れ、闇に消された映像と花火のごりおし演出もなく人の顔が見えるパフォーマンス、嘘くさい友情の演出ではなく自発的な友好の雰囲気の醸成、何もかも素晴らしく、大人の国のオリンピックだなという感じだった。

 当初ポールマッカートニーあたりが点火の儀式をやるのではないかと予想していたが、過去の名誉に頼らず欲張らず若手に託す当たり、大人の対応で流石グレートブリテンである。

 指揮者ラトルとロンドン響はともかく、そこにミスタービーンを登場させてしまうあたりイギリス流のユーモアもよい。

写真はイメージ

写真はイメージ

 そして参加国一つ一つが持ち寄ったランプを合わせて、聖火台にしてしまうあたり自国の国威形容をゴリ押しする国や国民には出来ない演出だった。

 2020年を目指す日本としては、まあ開催できるかどうかはともかく、成熟した国の大人のオリンピックとして見習うべきものが沢山あった開会式であっただろう。

小澤征爾だけじゃない、この秋聞ける音楽家たち

来週小澤征爾の公演があるということで、巷でそこそこ話題になっているようだが
昨夜何気なくこちらのチケットサイトを除いてみたら、想像以上に結構色んな著名な音楽家が上海で公演を行なう予定があるということが分かって驚いている。
 6月のロンドン交響楽団が日本のフリーペーパーなどで目立って売りに出ていたので、滅多にないことなので大騒ぎしているのかと思っていたが、意外にそうではないらしい。
さすがに東京には数の上で及ばないが、それでも毎月のように音楽を楽しめる環境は整いつつあるようだ。
 チケットサイトが当然の如く中国語であり、どんなタイプのイベントかぐらいは分かっても、出演するアーティストの名前が、英字ではなく中国語特有の当て字で表記されているので特定のアーティストの名前を読み解くのは非常に難解な作業だ。こちらとて、日本語のカタカナ表記に慣れてしまっているので、名前を英字ではっきり記憶しているわけではなく、英字→カタカナで失われた発音のニュアンスを補いながら結び付けていくと、行ってみたくなるような公演が次々に出てきた。

まず筆頭はミッシャーマイスキーが10月14日に上海SOとドボルザークのコンチェルトを弾く。次の週の21日にギルシャハムがシンガポールSOと共演。
更にその翌週28日にエッシェンバッハがパリ管とともに地元で人気のピアニスト郎朗とベートーベンの4番を演奏。更に11月4日5日ドミトリ・キタエンコ&ベルリン放送響が2回公演を行なう。また国慶節中にイワンフィッシャーとブダペスト祝祭管弦楽団(5日)や地元ヨーヨーマ(4日)に演奏会がある。またウィーン少年合唱団も10月14日にコンサートがある。(どこかの日本語媒体にはウィーン児童合唱団となっていた、児童って、、、知らないということは恐ろしい)あ来週14日にはベルリン交響楽団もきますね
こんな風に目白押しなのに日本語媒体ではどこも取り扱いが大きくない。担当者の興味の差だと思うが、中国の舞台をみるより余程こちらのほうが日本人に売れると思うんですけどね。でも逆に生の音楽に飢えている私にとっては財布泣かせの環境かもしれない。
今回紹介した公演は票務之星さんで取り扱っています。

DVDはよくてもCDは許せぬ

ダニエルハーディングのCD

ダニエルハーディングのCD

中国に来るとあちらこちらにコピーDVD屋があって、
違法コピー商品だとは感じながらも映画の内容には代わりがないわけで
コピーであろうが正規版であろうが映画が見られればどんな由来のDVDであっても
結構寛容でいられる。
 しかしながら音楽用のCDとなるとこれは寛容ではいられない。
コピー品であるか否かであるかというよりも、売っているCDのほとんどが、アーティストのベスト版のような内容で、本来アルバムに含まれているべき
自分だけの一曲をみつけるような趣味の楽しみ方が出来ない。
 しかも自分のようなマニアックな音楽の趣味の持ち主にとっては、アーティストの幅も狭すぎる。日本のアーティストのものが少ないのは仕方ないにしても、クラシックなどは曲もベートーベン一辺倒のような傾向も見られ、マーラーやショスタコビッチ(共産主義の国なので国として禁止されているものがあるかも知れないが)が聞くことができないのが非常に残念である。全てのライブラリを日本に置いてきてしまったのでこっちで買いたいのだが手に入れられないのが実情である。
 少々高くても正規版を手に入れたいとも思うが、そういう店もまずなく、結局べらぼうに高い個人輸入をするしか方法がないのかなと思ってしまう。
 先日のLSOの公演で買ったCDは恐らく中国で買った唯一の正規版である。