寧海Ninghai~日本人にとっての癒しの空間 その1

コロナが始まって実質上の国境閉鎖となって約半年が過ぎた。
そもそもこれまでも1年に1回帰るかどうかの程度だったので、それほど特別長い時間閉じ込められているという感覚もないのだが、親の体調への心配もあって、やや長い間動けていないという感覚がある。

 またコロナ禍ということもあって中国国内においても上海をなかなか飛び出しにくく、かなり上海に閉じこもっていた感覚は強い。
 こうも動けないと、それなりにストレスがたまる。

 ただし夏の間は暑さに行動力が蓋をされてしまうので、それほど飛び出す気力さえ湧いてこなかった。
 しかし秋になり気温が下がり身体に乗っていた鎧のような重みが取れ、行動力の気力がようやく湧き始めてきた。

 そして国慶節連休を迎える段になって、せっかくの連休なので上海をとびだして何処かで英気を養うことを模索した。
できれば温泉、かつ山間が良いと考え、中国の検索エンジンのバイドゥ(百度)で色々探してみたところ、温泉地はそれなりに幾つか見つかった。

それらの情報のうち、例えば南京にも温泉があるのは知っていたのだが、周囲に山はあるもののそんなに深い山間ではなく、ちょっと求めているイメージとは違う。
上海に暮らすと見渡す限りほぼ平地なので、山のある風景が恋しいのである。
もっと都会からかけ離れた鄙びた場所がないものかと更に探してみる。

そして見つけたのが、寧海(Ninghai)県の温泉地。

寧海県とは、浙江省寧波市の行政区域の一部で、寧波市の中心部から見ると南側に位置する。

上海からだと高速鉄道で2時間半から3時間ちょっとくらいの距離である。

ネット上に現地の情報は決して多くなかったが、少なくとも山間の環境は求められそうであった。

ということで宿と列車を予約し、連休に訪れてみることにした。
寧海駅で列車を降りると、高い建物も数少ない風景が広がる。

寧海駅前

ホームの背後にすぐに山が迫っており、程よい田舎感が漂う。
駅は近年の高速鉄道の例に漏れず、非常に立派に整備されているが、理想に実態がおいつかないのか、駅前はほとんど人がいない。

この日はお昼についたので、まず食事をと考えたのだが、ほとんど飲食店らしきものがみあたらない。
 どんな田舎でももっと駅前食堂くらいあると思うのだが、ちょっと予想と違った。
ようやく大衆食堂のようなものを見つけ、食事にありつく。

で、早速ホテル(というか客桟という民宿施設)へ向かう。
バス便もあるような情報を見ていたが、さほど遠くないはずなので配車アプリで目的地を指定して、車を呼ぶ。
費用見積もりは49元(750円ほど)だった。 

車はどんどん山の中へ入っていく道を進むのだが、農村と山のコントラストが、栃木・茨城あたりの田舎風景によく似ている。
感覚的には昔車で走った現在のさくら市(旧氏家町・喜連川町)あたりに雰囲気が似ており、懐かしさを感じ、それだけで心がとても癒された。

さらに山奥に入っていくと、両側に山が迫り、完全に山間部の風景であり、それだけで日本の観光地を思い出し、とても心が和む。
宿泊地の街は南渓村と名がついており、山間の小さな集落といった印象で、奥行き800m幅100mくらいの狭い空間に民家や工場が並ぶエリアであり、まさに日本の田舎の集落のイメージに近い印象である。

その中に私の泊まった宿があり、ペンション並みに綺麗な部屋で快適に過ごせた。
夜になると、街路灯がやや眩しいため空はやや明るくなってしまっていたものの、上海では久しく見なかった星のある夜空を眺めることが出来た。
というか、この日は中秋の名月の次の日だったので、月の光がとても明るく、闇夜に浮かぶ月の光がとても眩しかった。

 次の日の朝は、山の朝の空気の中で目を覚ますことが出来た。
 周りには何もない場所であったが、それが何よりの贅沢であり、空気を胸いっぱい吸った。

 午後からは寧海温泉森林度假公園というところへ向かう
 直通バスが1日何本か走っているようだが、距離にして2キロちょっとの区間であり、時間を合わせるのも面倒なので歩いて向かう(笑)
 途中で何台も車に抜かされるが、ハイキング気分でこちらは全く気にならず、周囲の山々の風景を眺めながら、結局最後は汗を掻きながら施設に到着。
 大小10カ所ほどの露天風呂が用意された温泉施設で、何種類もの泉質のお湯を楽しめる。
 但し日本と違い、水着着用の入浴である。

 小食用の売店もあり、ワンタンやポテトフライなどを食べられる。
 実は今回の旅の宿周辺には飲食施設が見当たらず、前夜の食事は串焼きの出前を頼んで乗り切ったが、昼食分までは確保できず、ここでの食事が貴重な一色だったのである。
 そして1~2時間の断続的な入浴を楽しんだ後はまた宿へ歩いて帰るのである。
 宿へ着いた後、もう一軒の出前から夕飯を取り何とか飢えずに夜をすごした。
 このような形で1日を終える。
 ほとんどぼーっと過ごした2日目だったが、気分はとても満足だった。 
 そして3日目への冒険となる(続く)





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