電子マネー時代のタクシーは警戒いらず?

 先日タクシーに乗って気づいたことがあった。
 数年前まではどのタクシーにもあった運転席のガード板がほとんどないのである。
 以前はどうなっていたかというと、運転席を取り囲むようにガッチガチのアクリルボードに置かれ、例えばタクシー強盗が羽交い絞めにしようとしても手が回らない為、ほとんどまず強盗事件などを起こしにくい構造になっていた。

上海のタクシーの運転席

smart

 ところが最近のタクシーの何割かはこういったアクリル板が撤去され、普通の乗用車のような座席状態になっていた。

 以前の常識から言えば、あまりにも無防備な状態である。

 この変化の要因として、恐らく電子マネー決済の浸透があるのではないかと思われる。
どういうことかと言えば、電子マネーによってあまり現金を扱わなくなったため、強盗を目論む人間が、タクシードライバーを襲ったところで大した金額を奪えないので、現金をねらう強盗に狙われなくなったのだと察せられる。

またやはり電子マネーやスマホの普及に伴って、タクシー以外のネット配車も進んだためタクシー以外で移動するパターンも増えて、当然のごとく専門の商用車ではないので、防犯対策も施されていない。

よってタクシーの側でもコミュニケーションの阻害要因でしかなかった、防犯用ガード板も徐々になくなり、サービスレベルが近づいてきたのだと察する。

こうやって見ると、電子マネー社会に移行することによって、現金盗難が大幅に減るという防犯効果があるのかなという印象だ。
まあ自動車そのものを強盗するようなパターンの場合は防ぎきれないが、少なくとも金銭的被害はほぼ発生しなくなったと考えてよいだろう。
 また逆に利用者の側から見ても、、これは電子マネーだけでなく配車システムとの連携の賜物ではあるのだが、走行ルートや走行記録が記録され、乗せた人間の身元も割れている事から雲助タクシーのような遠回りや不正といったことも起きなくなっている。

人によっては配車アプリや電子マネーなどで自分の行動履歴を他人に知られたくないと思う人もいるかもしれないが、自らがやましいことをしているのではない限り、配車アプリなどに身をゆだねたほうが安全性が高いということになる。
日本でも電子マネーの普及に関しては個人情報との関連で、色々な異論を持つ人も少なくないと思われるが、少なくとも従来のような危険に対する防犯機能は現金より電子マネーシステムの方が高いような印象である。





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