昨日、予定通りに上海に戻ってきた。
上海側で企業活動の待機命令が延長されるようなことがあれば、上海入りの時期を延期することも考えたのだが、そういう情報はなかったので予定を変更せず、最初の予定通りの日程で上海に戻ってきた。
日本側の空港全体も利用客が少ないような印象で、搭乗時のセキュリティチェックなどはほとんど待ち時間なしで通過した。
出国ゲートも出国審査が自動化されているのであっという間に終わる。
乗った飛行機の搭乗率もわずかに50%を上回る程度で非常に空いていた。
さて、上海浦東国際空港に着くと、空港自体が非常に空いており、航空機の数もいつもの半数近くにまで減っているのではないだろうか?
あとから、到着ロビーの情報ボードを見て分かったのだが、国際線のほとんどがキャンセルとなっており運航されていないのである。
わずかにアジア圏への便が残っているが、アメリカ大陸やヨーロッパなどへは大幅に減便となっている様子で、当然下りてくる乗客も少ないのである。
飛行機を降機したあとは、まず健康申告書を書かされる。
スマホによる電子申請でも構わないようで、QRコードで呼び出した画面に紙に書くのと同じ内容の申告をして、申請済み確認のQRコードを係員に見せて、スキャンしてもらえば完了となる。(私は間違って紙と電子と両方やってしまった)
入国審査を受けた後、ターンテーブルで委託荷物をピックアップするが、動いているターンテーブル自体が少なく、到着便が少ないことを示していた。
その後そのまま到着ロビーへ進むが、やはり人は少なく、いつもは座る場所が空かないベンチも、今日は余裕で座れる状態だった。
WIFIルーターを返却した後、リムジンバス乗り場に向かうが、やはり空いており、乗車したところ何と総勢でも4~5人しか乗客がいなかった。
どんだけ空港の利用客が少ないのかがよくわかる。
途中の車窓から見た風景は、普段より街の灯りが少なくとても暗いように見えた。
実は、濃い霧が出ていて街の灯りが遮られているという理由もあるのだが、それ以上に街の動きが止まっているから暗いのではないか、そんな印象を与えるような風景だった。
さて、このリムジンバスを降りて再び公共バスに乗り換えるのだが、やはり乗客が少ない。
私のほかには一人だけである。
上海の街は完全に人の動きが止まっているのである。
バスに乗車して出発を待っていると、体温検査員がやってきて例の如くおでこに体温計をあてて温度を測られ確認していた。
もちろん発熱しておらずOKとなった。
で、自宅近くのバス停で降りて、いつもの小区の入り口から入ろうとすると、なんと閉鎖されて入場できなかった。
どうやら健康チェックと登録のため複数ある門を一か所のみ通行可能にして、確実にチェックが行き届くようにしたようである。
結局重いスーツケースをゴロゴロとひきずりながら、正門であるゲートへ向かう。
そこで再び検温されたが、もちろん熱はなく、部屋番号と名前、電話番号、どこから帰ってきたのかなどを書き残させられてようやく入場でき、部屋に辿り着く。
少々の寝不足もあって、ぐったりと疲れてしまった再入国行程である。