夜中の大ショッピング街

昼間だけこの道を歩いている人はもしかすると全く知らない出来事かもしれないが、上海市の長寧区水城路には夜中に大ショッピング街が登場する。

 水城路を延安西路から北の虹古路方面へ向かって少し奥に入り、かつて和平広場があった場所より先の仙霞路との交差点付近までのわずか200mほどの歩道に、みっしりと露店が立ち並ぶのだ。

 ラックに洋服のハンガーをかけただけの簡易なお店から、テントまで用意した本格的な構えで売る店までたくさんのお店一斉に集結する。

歩道を占拠する屋台

歩道を占拠する屋台

 売っているものも様々で、洋服や靴、本、時計、カバン、巨大ぬいぐるみ、女性向けアクセサリーなど品数だけならそこらへんのデパートにも負けないくらい多い。

 そしてここの主な客層は、周辺の築20年程度のアパートに住んでいる庶民であり、この辺りの住人はクラブや一般飲食店で働いている女性などが多く、そういう人たちが沢山集まってくる。

屋台に並ぶ洋服

屋台に並ぶ洋服

 そして人が集まればお腹も空くということで、屋台の食堂もどこからともなく集まってきて、路上のテーブルで焼きそばや串焼きなどを食べている姿を沢山見かける。

 まるで台北で見た夜市を思い出すが、あそこまで公式に認められたものではなく、当局も存在は知っていると思うが、元締めがいるのか目をつぶってもらっているような雰囲気である。

ハンガーも並べられている

ハンガーも並べられている

 大体、夜9時過ぎからぞろぞろとお店が集まり始め、およそ3時4時までこの真夜中の臨時ショッピング街は続き、朝になって夜が明けるころにはほとんどが撤収し、ちょうどその頃から清掃員のおばちゃんたちが掃除して回るので通勤時間帯には綺麗になっている。

 もちろん多少ゴミが残っているところもあるかもしれないが、ここは中国であり、元からそんなに綺麗な状況でもないので、そのゴミが夜中のショッピング街のゴミであるかどうかは分からないかも知れない。

 故に、この水城路を昼間にしか歩かない人は、この夜中の大ショッピング街の存在は知らないかも知れない。

 中国には昼と夜で違う表情を見せる街が沢山あり、昼だけでは分からない顔がある。

 



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