日中での未開通区間表示の違い

 一昨日に地下鉄に乗ったとき、ちょっと気付いたことがある。

 それは電車路線図における未開通区間の表現方法の違いである。
地下鉄2号線の案内表示には、気が早くも来年開通予定の浦東と虹橋の両空港までの延長区間が掲載されていただが、ちょっと違和感を覚えた。

2号線の未開通区間表示

2号線の未開通区間表示

 写真を見てもらうと「徐涇東駅から虹橋2号ターミナル駅は未開通」と書いてある。
 日本式に理解すると淞虹路方面から来た場合、「ああ虹橋2号ターミナルまでは開通しているのだな」と理解する。

 しかし!

 実際には2号線にのって行くと淞虹路までしか開通しておらず、虹橋2号ターミナルまではまだたどり着くことが出来ない。
「ええっ??」と、この表示をみてやってきた人は首をかしげたくなってしまう。

 つまり日本式に説明すると「徐涇東駅から淞虹路駅間は未開通」の状態なのである。
 掲示の表示が間違っているのであろうか?

地下鉄2号線の未開通区間表示

地下鉄2号線の未開通区間表示

 よく見ると浦東空港側も、同様に「張江高科駅」までしか開通していないのに「金科路から浦東国際空港は未開通」という表示になっている。
 当然「金科路」駅までは辿りつけない。

 どうやら、標記ミスではなく、こういう表現をすることが文化のようなのだ。

 つまり中国では未開通区間は、区間ではなく開業していない駅を表示する
 いくら外国とは言え日本と中国でこんなところで表現方法が違うということにびっくりしてしまう。

 何故こんなことが起きるのだろう?

 状況を整理すると、中国では「区間」が開通することが大事ではなく「駅」が開業するかどうかが大事なのだと理解できる。
 線より点で物事を理解しているのではないかと。。

 途中がどういう線を描いたかは関係なく、ポイントトゥポイントの発想である。

そういえば中国の交通体系は常にポイントトゥポイントで、公共バスといい、都市間の鉄道といい「線」と「線」を繋いで目的地に辿り着かせるような交通体系ではなく、出発地から目的地までダイレクトに向かう交通体系が張り巡らされている。

 例えば上海からハルビンや長春、瀋陽など東北地方のかなり色んなところまで直行列車が走っている。
 日本だと乗り継いで向かうような距離にも関らずである。

 そもそも乗り継いで旅をするという発想がないのが中国である。
 こうやって考えると、地下鉄の路線表示が「区間が未開通」なのではなく「駅が未開業」だと表現する文化も理解できなくはない。

 とはいえ、我々日本人から見るとこの表示は分かりにくく、今回たまたま知っている路線の話だったのですぐ気がついたが、知らない路線だとやはり誤解してしまって失敗しそうな気がする。
 こればっかりは文化の違いなので気をつけるしかなさそうだ。

 それにしても意外なところに文化の違いの落とし穴があるものである。



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