ランタン祭りが南翔で行われるという情報を拾ったので、早速行ってみた。
南翔駅は地下鉄11号線上にあり、よく嘉定方面へ行くのに利用していたのだが、この駅で降りたのは過去一回だけで今回の古猗園は初めてだった。
まあ南翔と言えば小籠包が有名で、豫園にもその支店があり、豫園の店では小籠包を食べたことがあったが一度くらいは発祥の地で食べて見たかったこともあり、今回ようやくその希望も叶うことになった。
今回まず南翔の駅前に降り立った時に、大きなショッピングセンターが出来かけて居るのをみつけて驚いた。
一部レストランなどがオープンしていて、以前来たときに比べ随分な変わりようだった。
そして古猗園に向かうが、道はまっすぐだが駅から徒歩15分ほどかかる。
入り口の前に大きな今回のイベント用ゲートができていたが、着いた時はまだ明るく、当然のことながら点灯されていなかった。
早速入場料12元を払って入場する。
当然のことながらまだ明るいので内部も点灯されていないので、先に小籠包を食べて時間を待つことにした。
ここの小籠包は一籠が20個入りで30元。
特別安くないなという印象だが、本場ということでお試しの意味もあって早速いただく。
で味はというと、まあ不味くもないが特別に美味しいと褒めるほどのものではなく、名物として一回体験したことで満足する範囲の印象。
いつかどこかで食べた生姜入り小籠包は美味かったなというのを思い出したが、今回は残念ながらそれには及ばずといった感想である。
そうこうするちに陽も暮れてきて空の具合がいい頃合いになった。
すると今日が初日ということだからなのか、花火も上がった。
さて、出発である。
ところが早速写真を撮ろうと園内に出ると、どういうわけか点灯しているランタンとそうでないランタンがある。
「あれ、これはどういうわけなんだろう?」
と、思っている傍から新たに一つのランタンの点灯が始まった。
「ん?」
ふと、その新たに点灯の始まったランタンの背後をよく見ると、警備のおじさんが配電盤の蓋を閉じている姿が目に入った。
どうやらそのおじさんが園内のランタン各一つ一つについて、電源のスイッチを入れて回っているようなのだ。
つまり一個ずつのアナログな点灯となっているらしい。
それ故に一斉点灯とならず、一個ずつ順番の点灯開始となっているようだ。
こんな大きなイベントなのに、スイッチがバラバラだなんて、、、、
そんな手作り的な運営にちょっとおかしくなって笑ってしまった。
流石に夜に見るランタンはとても美しい。
ただ、古猗園の庭園そのものが無茶苦茶でかいというほどではないため、このランタン祭りを、ゆっくり一周して写真を撮って回っても1時間とかからないであろう。
まあ豫園なんかに比べれば人が少ないため、落ち着いて見られるのはここの利点である。
こちらは豫園に比べて非常に短い7日間しか実施されないが、時間のある方は中国の一つの風物詩として一回くらいは訪れてみるのも良いと思われる。