中国の電子マネー社会の脆い欠点

 以前から何度か書いているように、上海は社会に電子マネー化が浸透しつつあり、現金がなくても生活に不自由がない状態になっている。
 それこそ、コンビニや駅中の自動販売機まで、ありとあらゆることがスマホを電子決済が可能になっている。
 しかしこの電子マネー社会生活というのは、意外と危うい欠点というものがあることに最近気が付いた。

 欠点というのは中国の電子決済手段がスマートフォンに頼り過ぎているということである。

 日本の電子決済というのはICチップを埋め込んだカード型決済が中心であるが、中国はほぼスマホ決済である。

 言うまでもなく中国のスマートフォン決済では、瞬時の通信によって決済が可能になっているものであり、市街地全体をカバーする4G通信電波があってこそ成り立つ。

 4Gでなくてもデータ通信が可能なエリアであれば、決済は可能だが、逆に言うとデータ通信が不可能な環境では、電子決済が行えない。
まあコンビニなどは、自店のWIFI環境などを用意しているから、その都度接続すれば問題はないのだが、あまりにもその手続きが面倒なので結局は公衆回線を通してデータ通信をするのが常である。

 故に、この電子決済社会は快適な通信環境があって初めて成り立っているものであり、逆に僻地などこの環境が不安定な場所では買い物ができないことになる。
 さらに通信環境が安定していても、従量制の通信料金が基本の中国の携帯事情においては、その月の通信量が上限に達してしまった場合などは通信が止まる場合があり、この場合も電子決済が不可能になる。

 ただこの点に関しては、現地の地元の方は日本の携帯電話料金同様に後払いシステムを利用しているので、通信量の上限を気にする心配は少なく、私のようにプリチャージ式で利用している場合に限った懸念である。

 そして、誰にでも訪れるであろうスマホ決済の危機というのが、スマホの紛失や電池切れである。

 まあ紛失してしまえば、決済云々の問題ではないので、困るのは当然のこととして、電池切れというのはうっかり訪れやすい危機であるだけにかなり厄介である。

 ここが電源を必要としないカード型電子決済との大きな違いである。

 最近のスマートフォンというのは沢山の便利な機能を持つが故に、電池の消耗がかなり激しくなっている。

 特に休日にちょっと足を伸ばして遠出するときなどは、地図情報や現地情報の探索などで通常より電池の消耗が早いのが常で、スマホを活用して行動していて、外出先で電池切れなどというのは普段より起こりやすい。

 その際、現金を持たず電子決済に頼ってばかりいると、肝心な時にスマホが電池切れで移動の為の費用が払えなくなるばかりか、飲み物すら買えないということが起こりうる。
 そういった電池切れ防止対策のために、多くの皆さんは電池パックを持ち歩いたりマメに駅や喫茶店などで充電を繰り返しているのだが、電子決済に頼る割合が大きければ大きいほど、電池の量が増えたりして日々電池残量とにらめっこが必要になる。
 故にこのように中国の電子決済社会においては、スマホの電池残量が無くなるということは財布を失くすのと同義語に等しいことになる。
 たかが電池なのだが、されどもその影響は生活や行動に絶望的な意味をもたらすのである。、

 電波と電池が重要なことは誰でもわかっているようで、直面すると想像以上にピンチに陥る場合があり、便利になった中国の電子決済システムの意外と脆い欠点であり、やはり現金を完全に手放すのはまだまだ難しいようである。
 



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