アメリカの弱み

 先日から日韓関係の問題について何回か集中してブログに書いているが、偶然にもアメリカカリフォルニア州グレンデール市での慰安婦像設置を巡って、その公聴会で日系人らが猛抗議をしたとのニュースが入ってきた。

 報道によると、州議会でも「平和の象徴の像」として設置したいとのことで、設置を承認したとしているが、それに対して日系人らが歴史の捏造などと猛抗議をしたのだというのだ。

 で、これを推進してきたのが韓国系アメリカ人の団体だとしている。

 まあ移民していった人たちが母国の意見を支持するのは普通の反応なので、そのままスルーしそうになったのだが、ニュースを何回か読み返しているうちに一つの事が気になった?

 「韓国系アメリカ人?」

 はて、どういう経緯でかの韓国人たちはアメリカに行くことになったのだろうかと、そのルーツが気になったのである。

 ここ何回か書いているように、日本からの解放以降80年代まで、韓国では一貫して米軍相手の慰安所が設置され、公娼私娼あわせて100万人もの女性が米軍兵士の相手をしたとされる。

 で当然その中には実際に結婚に結びついたり子供が生まれたようなケースも少なくないわけで、その後の消息について詳しい資料も手元に無いが、米軍兵士とともにアメリカに渡った女性も少なくないと思われる。

 しかし、韓国からアメリカに渡った韓国女性は恐らく現地で非常に強烈な蔑視を受けることになった気がする。

 韓国の慰安所の存在は、アメリカ市民社会全体はともかく、少なくとも米軍の中では公然の秘密で知れ渡っていたであろうし、そういった兵士が韓国から連れてきた女性が元々どういう存在だったかは、周りからは容易に想像が付いただろうに思うのである。

 もちろん、そうでない正当な留学や移民などの方法でアメリカに渡った人だって少なくないと思うが、そういう人たちも含めてその女性たちや子供たちのルーツに疑いの目が向けられ、差別されていたであろう状況は想像に難くないのである。

 つまりまあ、あまり憶測で物を言うのはよろしくないが、今回カリフォルニアで慰安婦像を推進してきた韓国系アメリカ人の団体と言うのは、その実際のルーツはともかく、差別を受けてきた人々が中心であろうと思われ、彼女らが自らのルーツへのエクスキューズとして日本の慰安婦問題を前面に出して、自分たちの存在を正当化しようとしているような気がする。

 そうでなければ、幾ら日韓関係が悪い時期とはいえ、外国であるアメリカにあんな像を建てる意味が無いからである。

 そして当のアメリカにも韓国の慰安所の役割を押し付けてきた弱みはあり、それが社会に大きく明るみになれば当然非難を受けるのは米軍であり連邦政府であるから、それが足かせとなって韓国系団体の行動を容認せざるを得ない状況になっているのと思われる。

 寧ろ最近の韓国本国での慰安婦問題の再加熱も実はアメリカが発信基地ではないかという気がさえするのである。

 まあ彼らが差別を受けているなら同情はする面はあるが、それを正当化するために煽情的な情報操作をするのは是非止めて欲しいと思っている。

原文





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