上海のホットペッパーがファッション誌化している

 日本でおなじみのホットペッパーが上海でも「胡椒蓓蓓」の名で数年前から市内で配布されるようになったのだが、最近異変が起きている。
 ホットペッパーといえば、本来はレストラン・飲食店探しが主の雑誌であり、上海でも発行当初はやはりそういった紙面構成が行われてきた。

 ところがである。

上海のホットペッパーの表紙

上海のホットペッパーの表紙

 最近では、飲食店よりも女性向けのファッションや、ヘアサロン・ネイルサロンなどの広告が非常に増え、どちらかというと飲食店の広告は隅に追いやられている傾向にある。
 今月号の特集もまさに日本の女性誌そのもので女性向け内容が満載である。

上海のホットペッパーの中身

上海のホットペッパーの中身

 もともと日本の会社が進出してこの冊子をつくったため、日系企業や日本料理店の掲載が多く、恐らく配布も日系企業を中心に会社に送っていたのだろうと推測できる。

 故に読者層も日系企業に勤めるOLなどが中心になったのだろう。

 すると、それらの上海OL達の興味は金太郎飴の如くどこも似たり寄ったりの日本料理より、ファッションの方に興味の比重が高いと見え、広告効果として飲食店より女性向け店舗の方がより成果を上げていたのだと思われる。

上海のホットペッパーの広告

上海のホットペッパーの広告

 
 その結果の今のファッション誌化である。

 もちろん、飲食店の広告もまだ残っているためまだ僅かに原型をとどめているが、ほとんどが日本資本の日本料理という感じで、地元系の飲食店はほとんど載っていない。
 日本のPRは料理よりファッションということなのであろう。

 まあこだわりなく、フレキシブルなビジネスが中国の特徴とはいえ、実に驚くこの変貌ぶりである。





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