ずいぶん前から気になっていたのだが、上海の町の大きさを東京都同一縮尺で比較してみたらどのくらいの距離感覚なのだろうと思い、GoogleMapの同一縮尺で地図を切り出してみた。
東京と上海では緯度が若干違うので、地図上では必ずしも正確な縮尺比較ではないかもしれないが、それほどずれているとは思えないので参考にはなるはず。
さてさて、その結果だが、東京に比べて上海はかなり小さいなと言うのが本音である。
環状線である山手線と上海の地下鉄4号線の距離そのものはほとんど同じだが、問題はその周囲の開発状況である。
上海の場合は4号線の円周内にほとんどの都心や繁華街は収まってしまい、周囲に大ショッピングセンターのある地域は点在するが、都心とそれほど密接に繋がっているわけではない。しかも環状線内にも住宅地は多いが、ビジネスエリアはそれほど密集しているわけではない。
ところが東京の場合、環状線の外側からも連なるようにごちゃっと都市圏が広がる。しかも山手線内にこれでもかというくらいビジネスエリアが密集する。
さらに外側の首都圏と呼ばれる東京周辺域を含めたら、その大きさは上海など2つ3つ飲み込んでしまう規模になるだろう。上海なら都心から30分も離れたらまだまだ田舎の風景が広がるが東京はそうはいかない。
建物の高さなど色んな要素が絡むので単純には比較できないが、都市の大きさとしては上海はまだまだ東京の比ではないなというのが正直な印象である。
ただ上海が小さいと表現するのはあまり正しい言葉ではないかもしれなく、東京が世界でも稀に見るほど巨大な都市であるといったほうが良いのであろう。
上海が東京を超えるにはまだまだ時間がかかりそうである。