先月末に政局がバタバタ動いていることが連日日本から報道されている。
普天間基地移転について、鳩山首相から辺野古案で発表され、閣議で署名を拒否をした社民党の福島党首が罷免され、さらにその社民党自体が連立与党から離脱することになったのは報道によって知らされている通りの状況である。
世間の報道は鳩山さんの指導力の無さに対する批判ばかりが目立ち、実現不可能な大ぼらを吹いてきた嘘つき総理大臣である的な論調が大勢を占めているが私としてはこの結果にどうにも腑に落ちない点がある。
実は、ラジオの間接的情報だが、鳩山さんの腹案とはグアムだったとの情報を耳にした。
今回の政権離脱で国土交通副大臣の職を辞した社民党の辻元議員がテレビのインタビューの中で、鳩山さんに直接腹案の件を質問したら「グアム」だったとの答えが返ってきたと答えていたとの情報である。
つまりこの「腹案」という言葉が出てきたのは3月31日なので、少なくとも鳩山さんはこの時点まで腹案としてグアム移転を考えており、沖縄の負担軽減を真剣に考えていたことになる。
しかしである。
この腹案は実現せず、辺野古移転案などという鳩山さん自身にとって一番都合の悪い案で発表せざるを得なくなった。
もともと徳之島だの辺野古だの国内移転案では大反対を受けるのは目に見えていたし、そのほかの国内にそんなに簡単に受け入れ先が見つかる状況ではなく、グアム移転の腹案がある意味最良の選択であったろうに関わらず、その判断が覆った。
この2ヶ月足らずの間に何があったのか?どんな情報が鳩山さんの腹案を実現させなかったのか?実はここが一番大事であるのにも関わらずどこも報じていない。
ここを報じず鳩山さんばかりを悪者のごとく報じている。
何故グアムではなく国内だったのか?
詰まらない政局ごっこを批判する前に、マスコミはここをきちんと調べていただきたい。
やはり仮想敵国の存在を言葉に出すのがそんなに難しいということなのだろうか?