日本からアクセスが難しい中国の公共交通機関サイト

 中国では、インターネットに制限がかかっていて国外のWEBサイトに自由にアクセスできず、例えばYahooの検索すらできずVPNが必須なのは有名な話だが、逆に中国国外からアクセスできない中国国内のサイトも実は少なくない。
 それも、私的な企業サイトなどではなく空港など公共交通機関の公式サイトなどが国外からアクセスできないことがあるのである。

画像はイメージ

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 特に空港は国際線が多数発着し外国からの利用客も少なくないはずなのに、その情報拠点となる公式サイトが国外からアクセスできないのでは意味がないと思われる。

 何故それに気が付いたのかと言えば、中国国内からアクセスしようとした際に、VPN経由(日本経由)だとアクセスできなかったからである。
 その際はVPNを切れば問題は解消したので事なきを得たが、日本帰国の際に改めて検証したところやはり日本からはアクセスが出来なかった。

 ああやっぱりと思い、改めて中国国内に拠点を持つVPNツールを使ってアプローチしたところ、無事開くことが出来たのである。
 そういった時は百度の百度百科(中国のWikipediaのようなサイト)を利用して情報を得たりするのだが、残念ながらそういうサイトだとリアルタイム情報には欠けてしまうのでやはり公式サイト情報が必要になる。
 
 改めてそれらのサイトを開いてみると、何れも綺麗にデザインされたサイトであることが多く、恐らく製作費もそれなりにかかっているのではないかと推測されるので、国外からアクセスできないのは勿体ない印象である。

このように必要な人に必要な情報が発信されないのは、あまり意味がないのは言わずもがなであろう。
 もちろん中国国内にもそれらの空港サイトを利用する人は大勢いるだろうし、寧ろそちらの方が人数的には大半なのであろうが、一方で国際線があるなら中国国外からアクセスする人は少なくないはずである。

 国外からそれらのサイトにアクセスできない理由はどうやら安全上の理由だということ。
 まあ中国に限らず世界中にハッカーは無数にいるため、日本国内でも国外のIPアドレスのアクセスを制限しているケースも少なくないが、空港サイトでそれを制限してしまうのはどうなのだろうかと思う。
(私のブログも国外からのアクセス制限はかけられるが、不具合発生時以外は基本として開放している。)

 そもそも中国のこういった公共交通機関の公式サイトは、利用客の利便性のための情報サイトというより、交通機関を運営する組織の活動PRの色合いが強いサイトが結構ある。
 つまり航空便の運航状況の案内より、祖茂を運営する組織機関の活動報告が情報の中心を占めていて欲しい情報になかなか辿り着けないことが良くあるのである。
 そういったPRは、それはそれで必要な情報であることは当事国の文化として理解はするが、やはり利用者視点のサイト構成は必要なのである。

 ただ、こういったPRポイントがずれたサイトやポスターは実は日本の自治体の制作物にも時々みられる。

 ポスターなど観光PRツール制作の際に、国際的な観光地名よりその観光地がある地方行政区分の名前が前に出てしまい、結果その観光地のPRが弱くなっている場合が時々あるのである。
 そういったズレは縦割り行政的な日本的な律義さの表れなのかもしれないが、中国のサイト同様に視野が外に向いているのではなく、製作側の立場を守るために制作されたような内向きの視野に映るのである。
 インターネットサイトや情報発信は誰が必要としているのかをよく考えてから構築し発信すべきなのである。





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