体調不良からようやく回復してきた今日、日本のニュースを見たら中国の大気汚染が深刻な状態であるとのニュースを目にした。
なに?上海の空気状況が悪化しているのか?
振り返ってみれば私の今回の体調不良は気管支を相当やられてしまっているのが一つの大きな要因だった。
まさかこの大気汚染が原因?私も被害者の1人か?
そう疑念を抱いた私は早速中国全土のPM2.5監視サイトを覗いてみた。
すると確かに全国の各都市で汚染指数が200を超える箇所が続出しており、中国全土で深刻な状況に陥っていることが分かる。
しかし肝心な上海の状況をみると熱が出た初日の11日の状況は指数59で判定「良」とあり、その前2日も良判定と良好な状態が続いているとの表示となっていた。
うーん、どうやら上海の空気が原因では無さそうだということになり、今回の体調不良は単なる個人の風邪が原因と結論づけようと思った、、、
が!
実は調べていくうちに日本と中国ではPM2.5に対する環境基準の基準値に大幅な差異があることに気が付いたのである。
測定物質や測定方法に差異があるかどうか確認していないので厳格な比較にはならないかもしれないが、例えば中国ではPM2.5の含有量が75μg/m³程度以下で良判定と設定されているが、日本の基準はなんと年間平均15μg/m³以下とされているようで、その差が実に5倍以上あったのである。
1日の平均値基準で見ても35μg/m³以下となり、中国の良判定は日本の基準で言えば全くのアウトということになる。
つまり中国では合格とされている空気の状態でさえ、日本では許されないレベルの状態であり、そのくらい現在の環境基準に差があるようなのである。
しかも日本の幾つかの場所の過去の実測データを見ると都内であってもピーク時で20台後半、良好時は1ケタ前半で非常に綺麗な状態だった。
それに引きかえ上海の空気の状況は良判定は出ているもののPM2.5は日常的に二桁の後半を出している状態で、今夜なんか三桁に達してしまっている。
(これはヒドイ(><))
こう考えてみると、正月の一番空気の綺麗な状態の日本での時間を過ごしてきた私にとっては、例え良判定と言われようとも、日本に比べ数十倍空気の悪い状態の上海にいきなり戻ってきたことになり、この影響で体に悪影響が出たとしても不思議ではない状態だったとも言える。
やはりPM2.5の影響があったのだと考えるのが正しそうだ。
まあ上海がこれなら今回報道のあった北京やその他の都市はどれくらい酷いか想像に絶する。
さてさてそうやって状況は確認してはみたものの、今後どうやって予防するかを考えないと意味がない。
まずはこれからマスクでも探して見ることにしよう。
体調回復の旅はまだまだ続く。