この一週間は大気汚染(PM2.5)が悪化している

 この週末は体調がそれほどすぐれなかったこともあって、あまり屋外には出なかったのだが、どうも上海の空気は大気汚染が進んだようである。

http://www.tianqi.com/air/shanghai.html (天気網)

上記のリアルタイム観測サイトによると、先月末は上海の空気は良好な状態だったが先週木曜4日から大気汚染指数が100を越えて、汚染状態に踏み込んだ状態になっている。

過去2週間の指数推移 (天気網より)

過去2週間の指数推移
(天気網より)

 昨日は特に昨夜から今日の午前中にかけてが酷い状態だったようだが、お昼を過ぎてようやく落ち着いた状況になり、12時現在の指数が100を割った状況になっていると示されている。
 例えば私のいる場所から今最も近いと思われる上海静安区の観測地点では、12時現在の大気汚染指数が77、PM2.5の量が56μ㎎/㎥となり良好判定となっているが、先月末はPM2.5の量が軒並み50μ㎎/㎥を下まわっていたことを考えると、やはり汚染が進行している状況と言える。

過去24Hの指数推移 (天気網より)

過去24Hの指数推移
(天気網より)

 しかも日本の大気汚染基準に照らし合わせれば、PM2.5の量が35μ㎎/㎥を越えれば汚染状態と判定されるわけだから、この良好と判定される上海の大気の状態は、実は日本人にとっては既に全く良好とは言えない状態なのである。

 故に上海の天気予報や情報掲示板で良好判定が出ていたとしても、日本の基準ならば汚染状態に変わりなく、日本人にとっては警戒すべき状況となっている。

 まあ、私がこんなブログを書くまでもなく、上海にいる日本人は既にマスク着用で風邪や大気汚染を警戒する人が増えており、先月日本人の主婦と思われる5人組の女性が全員マスク着用状態で地下鉄でおしゃべりをしている姿を見かけ、ちょっと雰囲気が浮いていて異様にも感じたが、当事者にとっては当然の対策とも言える上海の空気なのである。

 ところで、先月APECの期間だけ北京の大気が改善したことがニュースになっていたが、要するに政府が一斉に規制すればあのように「大気汚染は改善出来る」ということであり、後は全体での取り組みの問題であることが証明されている。

 つまり、大気汚染改善の技術論や原因ははっきりしたわけだから、あとはやる気だけの問題の様であり、是非改善の進捗を期待したいというのが上海に生活する人間からのお願いである。





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