領事館から通知が出ていた、臨時住宿登記票の書き換えに今日行ってきた。
11月30日までに書き換えの手続きせよとの通知があり、通知によると書類の上のほうに番号が無いものは手続きしなければならないとの話である。
自分が今年の6月に一時帰国して再入国したときの書類はピンク色の従来の書類であったが、書類の上に番号が振ってあったので、もしかすると手続きは必要ないかも知れないと疑いつつ、万が一のことを考え公安局を訪れることにした。
で、どうやら念のために訪れたことが功を奏したようでやはり手続きは必須のようだ。私の住む地域の管轄の公安局は、いつもはこの戸籍関係の担当者は一人しかいないのだが、何と今回は3人も担当者がいて、中国人も同様に手続きが必要になっているようである。
早速従来のピンクの紙とパスポートを出して、手続きをしてもらった。
担当の男性の係員は、こちらが提出した資料とコンピューター上のデータを見比べながら、「今もこの住所に住んでますか」「その後出国してませんか?」という質問をし、こちらが「ずっと同じです、その後出国してません」と答えると「判った」とし、ぶつぶつ言いながらデータ作成を行っていた。どうもこの係員もこの作業に慣れていないらしく、思いのほか時間がかかった。およそ10分くらいかかっただろうか?
察するに、今回の臨時住宿登記票の更新通達というのは、戸籍管理システムをオンライン化したが、手書きで提出された資料の読み違いなどで登録精度がいまひとつ高くなかったので、登録データの確認作業のために書式変更を理由に更新確認作業を行ったものと思われる。
案の定、一通りのデータ登録作業が終わると、内容をプリントアウトし、間違ってないかどうか確認させられサインをさせられた。このサインさせられた用紙が誰かの身分証のコピーした裏白用紙の再利用であったところがいかにも中国的ではある。
サインをした書類を係員に渡すと、今度は真っ白い新しい用紙に再度プリントアウトし、確認印を押し手渡してもらった。これで手続き完了である。
システムや制度変更の度にこのような手続きをさせられるのは結構面倒くさいように思うが、日本の年金制度が、手帳のデータ化の精度が悪すぎて、現在膨大な確認作業に追われ、未だ解決の目処が経っていない現状を鑑みると、一見強引に見える今回の上海市の通達だが、後々のことを考えた場合、非常に冷静で合理的な判断であるようにも思える。
突然の強引過ぎるやり方にいろいろ問題はあるにせよ、移行期間を設けるが故になかなか物事が進まない日本に比べると、この中国の制度の切り替えの素早さは見習うべき点は多々あるように思えるのは私だけであろうか?
とりあえず、手続きの済んでいない皆様は早急に手続きをすることをお勧めします。