オリンピック中は中国の工場が止まる?

 友人から聞いた話だが、電力事情を理由に、オリンピックの期間中、どこかで一週間工場の操業を停止してくださいとの通達が一部出ているらしい
 ついでに従業員を休ませて国民にオリンピックに注目してもらうことの意味もあるらしい。

 言うまでも無く、オリンピックが開幕する8月8日以降は夏真っ盛りであり、冷房機器がフル回転し電力使用量がピークに達する時期である。
上海や北京などの大都市は、見かけ的には近代国家の様相を呈してきている中国だが、電力事情に関しては発展にあわせて綱渡り的に電力を供給して何とか間に合わせているような状況である。
つい先日、上海の電力使用量が限界ぎりぎりで停電直前だったような話もニュースに出ていた。

 これから8月に向かってさらに冷房の電力消費量は上がっていく一方なので、オリンピック時期の電力使用量がやはりピークであると考えて間違いないであろう。
 つまりオリンピック時期というのは中国最大の電力危機の時期でもある。
 
 当初8月後半に予定されていた開幕を、無理矢理8並びの8月8日に持ってきた事情もあり、そのお陰で電力ピークに重なってしまったのだが、それが原因で万が一、オリンピック最中に大停電などが起きたら目も当てられず、ましてや競技会場で停電など起きたらあっという間に世界にその状況が伝わってしまう。

 そうならないためにも中国政府は国家を挙げて停電の発生を防ごうとしているだろうし、その現れが工場の停止通達のような気がする。
 今のところ伝わってきているのはこの工場の話だけだが、これからの気候の状況によっては市民生活にも影響が出るような省電力の通達がさらに出るかもしれない。例えばテレビは消さずに冷房をとめてオリンピックを観戦しなさいと(笑)
 冷房のない上海の夏など考えられないが、ひょっとするとその覚悟は多少しておいたほうがいいのかもしれない。でもテレビと冷房のどちらかを選べと言われたら申し訳ないが、やはり選ぶのは冷房のような気がする。





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