日本人が教わらない朝鮮戦争

 今回の朝鮮半島情勢を受けて、どうしてこの二つの政府はかつて分裂したのか、気になったのでウィキペディアの朝鮮戦争の項目を読んでみた。
 すると、読んでいて気持ち悪くなるくらい虐殺と殺戮が繰り返された戦争だということがわかった。

画像はイメージ

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 恥ずかしながら私はこの年になるまで朝鮮戦争がどれだけ激しいものであったかを知らずに生きてきた。

 日本の教育の中で学んだ朝鮮戦争というのは、第二次世界大戦の日本の敗戦によって統治下から解き放たれた朝鮮半島が政情が安定せず戦争が起きたということだけであった。

 しかもその戦争の特需が日本の戦後復興の下支えになったという、経済面での認識のほうが強かった。

 つまり日本の教育の中ではその程度しか教わってこなかった。

 日本の歴史の中では、太平洋戦争の終戦によってその後は現在まで平和が続いていたという色付けをされているが、海峡一つ隔てた海の向こうでは実は太平洋戦争に匹敵するほどの犠牲者を生んだ戦争が起きており、しかもその犠牲者の大部分が軍人ではなく民間人であったとされいかに残忍な戦争であったかが分かる。

 あの決して広くない半島の中で150万~300万とも言われる人が戦争の中で殺されたとされる。

 あまり良い比較ではないが、韓国が日本に併合された時代に抗日運動で犠牲になった人も数万人いるとされるが、朝鮮戦争の犠牲者は明らかにその比ではない。

 どうも国対国の戦争より、方向性を失った国家内の動乱のほうが被害が大きいようだ。

 根拠がないので詳しくは書かないが、某国も外敵と戦争してた時代より、国内内戦等々で犠牲になった人数の方が多いらしいといった資料を時々目にする。

 そう考えていくと、国内の不安定を招くくらいなら、外敵を作り国内をまとめたほうが犠牲者は少ないということになる。

 まあ某国の国内教育にはいろいろ批判が多いが、変に国内分裂され混乱が起きるより、敢えて自ら憎まれ役を担い続けたほうが実はお互いの国の平和にとって最良の方法なのではないか、そんなことも感じたりする。

 話がそれたが、朝鮮戦争というのは、実は戦争末期のあのタイミングで原子爆弾が日本に落とされていなければ、日本が朝鮮半島のように内戦がおきていたかも知れないとは良く言われることである。
 あの原子爆弾の影響で、ロシアの南進が日本本土に及ぶことを防げたというのである。もちろん原子爆弾の投下を是とするものではないが、一歩間違えば日本も辿るかもしれなかった歴史が結果的に隣国で起きてしまっていたことは確かである。

 そう思うと、朝鮮戦争を教科書通りに隣国の出来事とか朝鮮特需などという言葉で片付けず、自らの身にも起きるかもしれなかった人間の歴史の流れの一つの部分として、日本人はこの出来事をもう少し知っておくべきだと感じる。





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