マフラーの暖かさ

ここ数日あまりにも寒くなったので、とうとうマフラーをして外出するようになった。

 首の周りがとても暖かい。

 ところでマフラーというのはとても不思議なものである。
今ここで私は「暖かい」と書いたが、実はその暖かさというのは自分の首の体温に由来するものである。
自分の首を自分の首の体温で温めて、自分自身が暖かいと感じる。

よく考えてみると変な話である。

さらにこの暖かさは、温めている部位が首ということで顔や頭に近いお陰か、単に温度的に暖かいというよりも精神的に誰かに優しくしてもらっているようなそんな暖かさである。

 自分の体温で温めて自分で暖かさを感じ、かつ誰も他人が温めているわけではないのに、他人に暖かさを与えてもらっているような錯覚をする。

 そんな効果がマフラーにはある。

 そんな自分自身に自分自身が満足させられているような、何だかナルシスト的なマフラーの暖かさの構図である。

 まあ、だから冬のプレゼントにマフラーが流行るのだろうか?相手のそばにいなくても相手は本人の体温に暖められて勝手に満足してくれるし、それがプレゼントの贈り元の心の温かさだと勝手に感じて錯覚してくれる。

実に便利な代物であるなぁと、そんな想像をしながら今日もマフラーにくるまれて外出する。





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