先々週の金曜の12月19日に上海の地下鉄の11・12・13号線がそれぞれ延長開業し、上海の地下鉄ラインナップに新たに加わった。
このうち11号線は上海ディズニーランドへの延長区間でわずか数区間が延びただけなので、上海ディズニーランドが開園するまではほとんど地元の人間が利用するに過ぎない路線で、今のところ交通網の大勢には影響がない。
これに対して、12号線と13号線は上海市内の旧市街を縦に貫く路線のため、この2路線の延長開通によって、既存路線間との連絡が便利になった。
例えば、陝西南路駅で12号線と10号線が接続するため、日本人の多い古北地区から10号線を経由しての各地域への利便性が増しており、北側の南京西路や漢中路、南側の嘉善路駅など地図上で言えば東西の横の路線に対して接続する。
接続具合も良く、古い駅に多く見られる同じ駅なのに長い通路を歩かされるような事もない。
また13号線へも新天地駅で10号線に繋がり、やはり北側は南京西路や漢中路、淮海中路、南は世博大道など旧万博跡地へ行ける。
いずれも、旧市街地を縦に貫くものであり、これまで7・8・11号線も縦のラインではあったがそれぞれ乗り換え駅での歩行移動距離が長く、接続している割には結構不便であったがこの12・13号線の接続駅はその不便さを解消してくれる構造となっている。
まあ惜しむらくは、南京西路駅での2号線との接続がいずれも未完成で、改札を出なければ乗り換えられない状態が残ってしまったということであろうか?
とはいえ漢中路駅で1・12・13号線が接続するため、2号線の輸送量をバイパスさせることができ、2号線の負担軽減となったのではないだろうか?
つまり2号線を使わなくても東西移動できるパターンが増えたのである。
私個人としては人民広場の1・2号線乗り換えを避けても行動が出来るようになったのが非常にありがたく、今後は10号線と12号線を基軸に行動することが増えるのではないかと予測している。