強調マークは実は不安隠しの現れ

 最近よく、インターネット上の掲示板などでは「(笑)」や「WWW」などといった笑いを強調するようなマークが散見されるが、私はあれは不安隠しの一種だと思っている。

 もちろん、ちょっとしたメールなどメッセージのやり取りであっても散見されるが、同様にやはり心理的な不安の現れだと思っている。

 要するに言葉だけだと、感情が伝わりにくいので補足する意味で使われるわけで、笑いマークでにこやかな意味で捉えてもらえないと、怒らせてしまう可能性があることを不安に思い、添加するのである。

 また、チャット上の議論の際に相手に対して余裕を見せる意味で、「(笑)」のマークを使う人もいるが、あれは心に余裕がなくなっている状態を見せまいとした、強がりの一種だと思っている。

 つまりチャット上の議論などの最中に「(笑)」や「www」のマークを付けてくるのは実は自分に余裕があるように繕う行為であり、裏返せば本当は余裕が失われつつある状態が生まれていると察することができる。

 要するに「自分のほうが上だ」と示したい示威行動であり、それを示さなければ「自分が下に見られる」「なめられる」といった、不安がそのマークを使わせるという気がするのである。
 そういった議論の最中の(笑)マークは、嘲り的な意味合いであり、受け取った側は嫌な印象を受けやすいが、落ち着いて考え相手に余裕が無くなっている状態なのだと分析すれば、何の気にならなくもなるという気がする。

 実はこういった強調=不安・不足感の裏返しの法則は、(笑)マークに限らず全てのシーンにおいて応用してみることが出来る。

 例えば広告で、文字を強調するのは埋もれて見逃されてしまいそうだという不安の裏返しであると考えられる。

 或いは仕事をリタイヤした人が、名刺で「元○○」などと過去の経歴を載せるような肩書を時々見かけるが、要するに現在の自分に自信がないため過去のポジションにすがりたい心理の現れとみることが出来る。

 またフェイスブックなどで、自分の業務服…例えば医師が白衣を着た写真をわざわざ使っている人を見かけるが、あれは医師であることを強調しなければ自分という人間の価値を認めてもらえないといった不安の現れと見ることが出来、それ故にわざわざ白衣を来た写真を使ったりしていると察することができるのである。

 本来、自分に自信があれば、仕事上でのポジションや社会的肩書などというのは、自分を示す一部分ではあっても、それが全てではないはずで、それにすがるということは、如何に仕事以外での自分に対して自信が無いかを逆に示してしまうことになるのである。

 このように、人が何かを強調するときは、実はその裏に不安が隠されている可能性が非常に高く、それをよく見て相手の状況を見極めないと、勢いだけの強がりに騙されてしまうことになるのが人の世の中だという気がするのである。
 



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA




Booking.com