母校の小学校も消える?

 先日、「小学校の通学路の思い出が消える」で、小学校時代に使っていた通学路が消えてしまうことはここに書いたが、その後の情報で実は通学路だけではなく、小学校ごと移転して現在の地から統合されるような情報を目にした。
 その計画によると、隣接の小学校と統合され中学校の中に移転してしまうようなのだ。
 記事では小中学校を同一敷地内に置くことにより小中一貫教育の実験的試みを行うようなことが、移転の大義名分として掲げられていた。

 ちなみにその移転先の中学校も私の母校である。
 小学校敷地の利用計画は特にまだ情報として出てこなかったが、隣接するかの通学路の敷地との一体開発が模索されることは想像に難くない。
 よって私の小学校時代の思い出エリアは学校ごと消えてしまうようだ。

写真はイメージ

  まあ、現代では少子化による廃校のニュースも少なくないことから、移転しても遺伝子として存続するだけマシなのかもしれないが、母校としての思い出の地は消えてしまうことになる。
 そもそもかの小学校は駅から近い一等地であることから、先日の通学路エリアを含めて再開発のターゲットになってしまったのかもしれない。

 実はここ数年で駅の反対側の駅前再開発計画も勃発しており、駅前の元百貨店の建物の自治体による買い取りや建物再建などが計画に上がっていて、小学校の思い出どころか街ごと作り変えられてしまうような勢いの話になっている。
  個人的には、時代とともに変わる街の変化というものは仕方ない面もあるとは思うが、そもそも再開発で計画的に整えられた街というのはそれほど居心地の良いものでもないような気がしている。

 雑多な街で生まれ育った人間にとっては雑多で猥雑さも残った空間の方が居心地がよく、そういう要素も少し残しておいて欲しい気もするが、残念ながらそれを排除することが目的なのが再開発である。
 もし猥雑さのメリットを定量化して説明できる研究結果でもあれば、少しはこういった再開発計画に抵抗できるのかもしれないが、残念ながら抗える理屈は今のところ見当たらない。
 よって、これらの計画は余程のことがない限り、概ね構想通りに進んでしまうのであろう。

 ただ今回ちょっと気になるのは、駅の両側の開発には同じ大手デベロッパーが絡んでいることである。
 まさか行政の誰かが、こういったデベロッパーにそそのかされて、大規模開発に舵を切っているのではあるまいと思いたいが、思い出が消される立場としてはひねた疑念も抱きたくなる心情なのである。
 実際上、いつ頃まで今の景色が残っているか分からないが、思い出の地が消えてしまう前に、早めにその情景を眺めに行ってこようかと思っている。





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