長生き年金はギャンブル?

最近ネット上の広告で長生きのための安心を謳った保険系商品をよく見かけるようになった。

 まあこれは数年前に話題になった老後に2000万円が必要だという社会を賑わせた話題に沿った商品なのであろうと思う。
 個々の商品情報は詳しくは読んでないが、老後の資金プランの支えとなる長期保証が歌われた消費なのであろうかと思われる。

ただ、これらの商品の営業妨害をするわけじゃないが、この契約は本当に果たされるのだろうか、ちょっと心配になった。
 もちろん、いずれも販売元は社会的に信用がある会社であるから、支払われる段になって契約の約束を守らないということはないだろうに思われる。
 しかし心配なのは、その会社がそんなに長く存立している保証がどこにもないということである。
 つまり、会社が残っていれば約束は守られるだろうが、その責任主体の会社が残っていなければ守るも守らないもないからである。

 どんな約束でも、大よそ数年後くらいまでの範囲であれば、まあまあ未来の予測の範囲は想定できるが、10年後20年後に関しては、色んな前提が現在と同じではなくなるはずなので、そんな先の話の保証を他人に預けるのは勇気がいるはずなのである。
 
 具体的な例を言えば、日本ではかつて日本を代表するような大きな証券会社がつぶれ、銀行が統合を繰り返し、保険会社も再編の波に常に晒されてきた。
 こういった大企業でも一寸先の世の中において、何十年後かの保証を謳う年金商品には懐疑的なのである。

 それでなくても現代の日本は、少子化が進み経済の縮小が言われ、さらに新型コロナ問題が経済に大きな影を落としているので、未来はとても見通せない状況である。

 

 そんな時に、長生き年金的な商品を提示されても、ああそれがあれば安心ですとはならないのである。
 もちろん、その商品に加入することによって、後々救われることもあるかもしれないが、実際に契約通りの状況となるかは、やはり運が悪くなければという話になってしまう。
 しかも自らの人生も、いつまで長生きするのか分からないし、早く死んでしまって恩恵は得られないかもしれないのである。

 つまり、年金商品と言えども、その商品を買うということは勝つか負けるかわからないギャンブルなのである。





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