まだ中国経済は動けず。

 昨日、一時帰国前に手続きしようとしていた銀行手続きを再度求めて、街中に出てみた。
 幸いにも、私は外国人なので14日間の自宅待機の対象にはならず、外出は可能だった。

 しかし私の会社のオフィスビルは、まだ入館させてもらえず事務所への出勤は出来ず、自宅でテレワークを余儀なくされている状態である。
 また世間の新型コロナウィルスの影響同様に、私の業務自体も動かず事実上開店休業の状態で仕事自体もまったくないので気楽に街へ出られた。

  さて、地下鉄に乗車したが、8両編成の列車の全部の乗客を合わせても10人にも満たない状態で、地下鉄が運行されていた。
 駅構内もホームの端から端までが見渡せ、「あ。人がいるな」というレベルでほとんど誰もいない。

上海地下鉄2号線車内

ほとんど人が乗っていない

 巷の噂ではホワイトカラーの3割ほどが出勤しているとの話を聞くが、街を見る限りではとても信じられる状況ではない。
 状況としては、私の一時帰国直前の頃よりさらに静かになってしまったような印象である。

 一応上海市では、公式的には9日まで一般企業の休業が求められ、それ以降は再開するという対応だったが、現実としてはテレワークなどが始まっただけで、街の中はさらに一週間の休業延長であると考えたほうが正しいといった状況なのである。

人民広場駅付近

街の中にも人がいない

 その証拠に商業活動の基礎となる銀行が営業を再開していない。
 場所によってはほんの少しだけ、人が出勤して対応しているような銀行もあるようだが、非常に貴重な存在で、ATM以外の銀行業務は行われていないというのが正しい状況である。

 またショッピングモールも全く営業を再開しておらず、たままた人民広場駅に隣接する地下街に入ってみたのだが、完全なるシャッター街と化していて、一店舗たりとも営業している店はなかった。

人民広場駅に隣接する地下街

地下街には人がいなかった。

 こうなってくると、私のように街をウロウロしているほうが不謹慎である。
 この街の状況を見て、私は諦めて自宅へ戻ることにした。

 銀行の手続きなどは週明けの月曜日を待つほかないといった印象である。
 それにしても、ここまで街が動かないと経済が心配である。

 そもそも中国の春節というのは一か月近く街が眠ったようになるため、それに倣えば大したことはないという話にもなるが、まあ今年は特別であろう。
 さてさて週明けに本当に動き出せるのか、とても心配な状況である。





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