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1点をとってはいけないカーリング

 今朝方、日本対中国のカーリング女子の試合を見ていた。結果は皆さんもご存知の通り5-9で敗れてしまったのだが、まあ中国とのショットの技術の差もさることながら日本チームの試合運びの悪さが如実に現れた試合だった。

 何故ならば自らが1点とった後、2点を取られるという展開を繰り返していたからである。

 実はカーリングにおいて、1点という得点はあまり取らないほうがいいとされている。
何故なら得点を記録した次のエンドは先攻後攻が入れ替わり、得点をしたほうが先攻となる。競技をご覧いただいている方はわかると思うが、ラストショットを打てる後攻のほうが圧倒的に優位に立てるのがカーリングという競技なのである。

 つまり1点を取るより相手に後攻権を渡してしまうほうが結果的にリスクが高くなり、1点を取りにいったが為に次のエンドで2点以上取られるリスクを背負うことになる。

故に後攻権を持っているチームは2点以上を狙うか点を放棄するかの選択をゲーム展開の中で考えている。2点以上取れないような展開ならばわざと点を取らないようなショットを打つ場合がほとんどである。

 逆に相手のチームからすると後攻権を持っているチームに何とか最少得点の1点取らせ後攻権を得ようとするのである。相手に点を取らせて自らのチームを有利に導くという世にも複雑な駆け引き合戦がこのカーリングという競技の中では行われる。

 しかも最終エンドに近づくにつれてこの攻防は激しさを増し、いかに最終第10エンドを後攻権を持ちながら1点差以内あるいは同点で迎えるかに苦心してゲームは展開していくのである。これを考えながらゲームを見るのがカーリング観戦の醍醐味というものであろう。

 そういう意味で今日の日本チームは中国チームの戦略に全く見事に乗せられてしまった結果、負けてしまった感がある。
分かってても技術不足で1点を取らされたのか、根本的にわかってなかったのかは定かではないが、得点差以上に先方が1枚上手だった。

 実は昨日のカナダ戦も同様だった。

 テレビ画像を見ていないので詳しい展開はわからないが得点経過から推測するに第9エンドで1点をとってしまったのがカナダ戦の最大の敗因であることのように思う。
 第9エンドを無得点でやり過ごせれば最終第10エンドは同点のまま圧倒的に有利な後攻権を持ったまま迎えられたはずである。しかし恐らくカナダチームに1点を取らされてしまい最終エンドの後攻権を明け渡すことになり、案の定逆転負けを食らった。それが昨日の結果で、マスコミは善戦を称えているが得点差以上に試合運びの上手さの違いを見せ付けられたのがカナダ戦なのである。

 とにかくカーリングでは1点を取ってはいけない、相手に1点を取らせる競技なんだと思えば今後のゲーム観戦もより面白くなるだろう。

ツキのある男 岡田武史監督

★祝サッカー日本代表W杯出場決定!★
ということで、改めてこの監督という人物はツキを持っている人だなと感じた。
 決して能力が高くないと馬鹿にしているわけではないが、世の中、実力はあるはずなのに発揮できず結果を残せない人はたくさんいる。勝負の世界でこのツキを持っているかどうかというのはとても重要なことである。岡田武史
 彼の一回目のツキはもちろん12年前のW杯予選のときである。加茂監督が解任されて急遽ピンチヒッターで任命され、W杯を決めた。
いわゆるジョホールバルの奇跡のときである。
 このときは加茂監督が良い成績を残していたら彼に出番が回ってくることもなかったし、急遽任されたようなポジションで結果を残せるほど勝負の世界はそれほど甘くない。それにも関わらず彼は結果を残すことができた。

 そして今回はオシム監督が病に倒れ、やはりピンチヒッター的にお鉢が回ってきた。私はこの時点で日本代表はW杯に出場できると確信した。
 何故なら岡田監督がツキのある監督だからである。もしオシム監督が倒れなければ彼に代表監督の役割は回ってこなかった。そのままオシム監督が日本代表をW杯出場に導いてたかもしれないからだ。
 しかし現実にはオシム監督が倒れるという事態が起こり、結局また彼のところにお鉢が回ってきた。
 そして今日、世界のトップを切って見事W杯出場を決めた。実力は実力としてあるのかもしれないが、それだけではこのような結果を2度も導けるものではない。
 岡田武史監督、彼はツキのある男である。そのツキを今度はW杯の本大会でも是非発揮してもらいたい。