連日気温記録の更新が伝わる上海であるが、あまりにも暑い外気温のため、地下鉄駅構内で寝そべっている人を多く見かけるようになった。
地下鉄構内はそれほどガンガン冷房が効いているわけではないが、それでもホームなどから漏れてくる冷気によって、地上より遥かに過ごしやすい状態となっている。
そんな地下鉄のコンコースに繋がる通路上の脇に、ある者は座り込み、ある者は新聞紙を引いて完全に横になっている。
どの駅でもいるわけではないが、私は今回ある駅で20人ぐらいの男性がこうやって寝そべっている姿を見かけた。
日本だと浮浪者の人たちが地下道などに住み着いているようなケースを時々見かけるが、今回上海で見た人々は確かにそんなに身なりの立派な人たちではないが、作業着を着たりしていることから浮浪者という状況ではないようで、明らかに暑さから避難して休んでいるという雰囲気だった。
ちょうど見かけた時間帯がお昼過ぎの一番熱い時間帯で、近所で屋外作業をしていた人たちが昼食後に、日陰と涼しさを求めてここで涼んでいたということのようだ。
普段なら、なんてマナーの悪い人たちなんだと思いたくなるようなこの光景だが、屋外の暑さを考えたら致し方ないなと同情をする状況である。
今の上海の異常な暑さを示す光景がこんなところにも見つけられる。