対象的な日中のインフラ整備 建設従事者の行く末は?

ネットサーフィンで久々に日本の鉄道や道路の整備計画情報を追っかけてみた。
しかし、日本のHPに示される建設中の高速道路の完成予定は5年後、10年後などとかなり先の予定として表示されている。鉄道も10年後を目途にといった気の長い話で計画が立てられている。最近中国のインフラ整備の異常な速さになれてしまったせいか、日本のインフラ建設のスピードの遅さに改めていらだってしまう。
 一方、中国は土地が国有なので、計画さえ決まれば有無を言わさず土地移転や建設計画が進み、あっという間にインフラが整う。地下鉄でさえ日本では10年20年かかるところを、中国では構想から3年くらいで開通させてしまう。日本の歩みも異常に遅いが中国の速さも異常といえば異常である。
 

ただ日本のインフラ整備の遅さの要因の一つに、道路や鉄道の建設はインフラ整備という主要目的の他に、公共工事として景気の下支えを行なうという側面もある。つまり
工事そのものが雇用の確保という目的を持っている為、工事従事者に継続的に仕事を与えるため、むやみやたらに人員を投入して早く工事を終わらせるということはしないというのが日本のインフラ整備の現場の実情だ。多くの人員・物量を投入すれば当然工事を早く終わらせることが出来るのだけれども、工事が終わってしまえば彼らは職からあぶれてしまうことになる。そうさせないためにも、長期間にわたって少しずつ工事を実施し、工事従事者を保護しているのである。
 他方、今の中国はとにかく作ることが優先である。予算上の問題さえクリアすればどんどん作る。しかも上述したように、建設に際しての土地買収交渉などの煩わしい手続き期間はほとんどない。だからあっという間に工事が始まり工事が終わる。特にオリンピックを迎える北京や万博を迎える上海の開発スピードは凄まじいものがある。当然、これらの都市には全国から建設従事者が集まりどんどん投入されている。しかしこれらのインフラ整備はどこまでも建設が続くわけではない。ビル建設はともかくとして、少なくとも地下鉄や高速道路の整備はどこかでスローダウンする時が必ず来る。その時に中国の建設従事者が次の仕事をスムーズに見つけられるか、現在のスピードが速すぎるだけにその辺りの行く末が案じられる。



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