今時のアニメキャラ

 YOUTUBEというものが世の中に出来て、子供の頃の古いアニメを見る機会も時々あるのだが、それらを見ると子供の時の思い出と言うこともあって、今見てもそこそこ楽しく見ることが出来る。

 しかし、そういった昔の作品を探している途中で見つけるのが、それらの作品をリバイバル製作された最近(主に2000年以降)のアニメ類である。
 あのころのアニメがどんな風にリニューアルされているのか、ちょっとばかり興味を持ってみようとするのだが、見始めるとあっという間に興味を持てなくなり、酷い場合には生理的に受け付けなくなってしまう。
 30分とか最後までずっと見続ける気にならないのである。

 はて、この違いはなんであろうかと思う。

 確かに世代差による感覚の違いは大いにあろうかと思うが、昔とはアニメの本質が大いに違ってしまった感も否めない気がする。

 まず第一にアニメのキャラの体格の描かれ方で、昔は8頭身のスマートキャラなどほとんどいなかった気がするが、今のアニメには8頭身のスマートな主人公が沢山登場する。
 現代の中高生の実際の体格を投射したものかもしれないが、以前はドラえもんの2頭身に始まり、のび太は3頭身に近く、アラレちゃんは2.5頭身で、着ぐるみにしても違和感がないキャラばかりで、かっこいいキャラでもせいぜい6頭身止まりだった。

 それが現代ではのび太でさえ4頭身以上に描かれ、ヒーロー級のキャラは7頭身8頭身が当たり前になった。
 人の姿を現実の世界に近づけたのかもしれないが、それがアニメの世界が中途半端にリアルにする結果になり、寧ろ親しみが持てなくなった感がある。

 また台詞についても、昔は独特の個性的な声をもったキャラクターが活躍していたが、最近は最初からアニメの声優を目指して訓練してきて入ってきたような画一的な声質の持ち主ばかりで、どうも耳になじまない。
 台詞廻しまで、型にはまったような教科書的読み方をする声優ばかりで、やはり親しみにかける。

 背景の描かれ方も同様で、最近のアニメではビルや商店などリアルさを追求した綺麗な街並みが描かれているが、それが却ってアニメ自体を現実に近づけてしまい、つまらなくしている気がする。
 背景などは昔のサザエさんやバカボン、あるいはクレヨンしんちゃんの街並みのように、あまりリアルに描かれないようなある意味いい加減な絵の方が観ている側からすると入りやすい気がする。
 リアル過ぎると、どうもアニメの世界から現実に引き戻されてしまうのである。

 そういった点では最近までヒットを続けていた一連の宮崎アニメなどは例外で、8頭身キャラはほとんど出てこないし、背景も柔らかくリアル過ぎないし、画一的な台詞しか言えないアニメ専門声優は極力排して、リアルな舞台で活躍する俳優や個性的な声の持ち主を採用しているため、映画にメリハリがあって、別の意味でのリアリティが存在する気がする。

 まあ、こういったアニメの姿が変遷している背景には、子供向けで作ることが前提だった昔から実写映画同様に大人が観客の対象となり、大人たちの世界もやはりアニメで描かれるようになり、性愛的なものも含めてリアルな人間関係が包含されるようになったという事情があるのかもしれない。
 またパイオニアたちが手さぐりで作品を作っていた時代と違い、クリエイター達がアカデミックな教育を受けたがゆえに、リアルに近づけるためのテクニックを持つがゆえにどうしても駆使したいという事情があるのかもしれない。

 まあ時代とともに社会におけるアニメの位置づけも変わって来ているので、固定観念として昔の方が良かったとは必ずしも言えないが、2頭身キャラのクレヨンしんちゃん以降、親しまれるアニメキャラが生まれず「ゆるキャラブーム」に時代のキャラクターの主役を持って行かれているような状況を考えると、現代のクリエイター達はキャクラクターづくりにもう一工夫する必要があるのではと考えてしまう。

 アニメは独特の世界があればよく、リアルである必要はないという気がするのである。



2 thoughts on “今時のアニメキャラ

  1. 名前

    セイントセイヤとかセーラームーンとか昔のアニメのほうが頭身高かっただろ・・・いつを指して今、昔と言ってるのか。さすがに時代に取り残されすぎでは

    Reply
    1. 上海ワルツ Post author

      セーラームーンとか聖闘士星矢なんかも過去の画像を念のため確認して見たら、6頭身前後で書かれていますね。
      それ以前の物に比べてやはりスマート化傾向が見られている印象で、やはり徐々にひょろ長くなっています。

       ただ私ももういい年した大人なので、見る時間もないので、それほど最近のアニメを網羅しているわけじゃないんですが、ここ1~2年はゆるキャラブームの影響なのか急速に妖怪ウォッチのような頭の大きなキャラクターが目立ってきた傾向があり、自らの成長とともにそのアニメの体型を大人体型に変えてきたかもしれない第二次ベビーブームの世代が親になる世代になって上へ抜けて、今度はその子供達ち向けという基準になり、マンガやアニメのキャラ設定が変わってきたんじゃないでしょうかね。
       

      Reply

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