女性活躍推進男性議員の妻は何をしている?

 先日ようやく日本の総選挙が終わった。

 実は正直に告白すると、予想外の突然の解散総選挙だったこともあり、在外投票の手続きが間に合わず今回投票に行けなかった。
昨年いろいろ個人的な都合もあって、日本の登録住所を変えたあとに、今回の野党同様に前回大勝したのだか年間は解散はないだろうとタカをくくって手続きを後回しにしていたら、今回の突然の解散であり、その結果選挙手続きが間に合わなくて投票権を得られず、都合よく日本にも帰るわけにもいかなかった。
 それ故に低投票率の原因の一端を担っていることに責任も感じている。

 まあただ一つ言い訳をすれば、やはり日本の在外投票制度は届け出から3か月後に投票がやっと可能になるなどちょっと不便な点があり、使いいい制度ではないという気がしており、ここは改善を望みたいという気がする。。

 ところでこの選挙期間中に、日本のラジオで選挙の争点特集をやっていた時に女性活躍推進の話も論点に上がっていた。
 与野党含め、女性の活躍場を与えるということではどの党を総論一致しているように見受けられるが、具体論に関してはそれぞれ違っていた印象である。
 まあ、その方法論の各党の具体的な中身に関してはここでは省略するが、これらの女性活躍を推進する男性議員たちにもそれぞれ配偶者の女性がいるはずだが、はて彼女たちは実際何をしているのだろうかと気になった。

 立候補者本人が語るように、率先して女性は社会に出て働き、管理職を目指して働いているのだろうか?

 この点ネットでいろいろ調べてみると、歴代の首相夫人などは、ボランティア活動や実業をやっている例などはあるが、さすがに一般企業にお勤めしているようなケースは少ないようである。
 その他でも、情報が見つかる限りでは一般企業で働いている議員夫人と言うのはどうも見つからないようである。

 まあ女性議員の場合は本人そのものがまあ社会に出ているのだから良いとしても、男性国会議員の妻たちが専業主婦だったりする現状を見てしまうと、実は議員たちが声を挙げて推進しようとしている女性活躍の方向に範を示している議員はいないのだなという印象を持ってしまうのである。

 もちろん、国会議員の妻となれば、個人商店のおかみさんと一緒で、議員本人の陰となり日向となり多方面で支えているのが実情だろうが、その姿は「女性の活躍推進」を叫ぶ各党の政策の模範的姿とはどうも呼べないのである。

 どうも、このあたり、理想と現実の間に微妙な距離感があると感じてしまうのである。

 また、ある方に言わせると某党が掲げた「女性を耀ける社会を創る」とは実は失礼なキャッチフレーズで、「現在でも女性は既に耀いており、それを語る男性議員たちの目が曇っていて目に入ってないだけだ」とのこと。

 うーん確かにそうかもしれず、キャッチフレーズとしては確かに耳当たりよく聞こえるこの「女性の活躍推進」だが、その裏では女性が活躍していないという偏見の現われであるかのようにも映る。
 このあたり、どうもスタート地点に心得違いがありそうである。

 また女性の労働環境を変えるという事は、実は男性の労働環境を変えるという事でもあるわけであり、男女の特性や家族のあり方など総合的な視点で現実を捉えないと、女性にだけスポットを当てて女性だけを変えることはできないのである。

 このあたり社会の家族観と絡んで非常に奥が深い課題であり、議員の奥様方にも是非議員本人と論じて欲しい課題であるような気がしている。





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