先日からマイブームになっている老北京炸醬麺(ジャージャン麺)だが、やはり上海で食べられる店は限られているようであり、百度で検索しても3軒しか出て来ない。
まあ検索の仕方を変えればもう少しあるのかも知れないが、それにしても少ない。
実は先週その3軒のうちの上海南駅近くの1軒を訪ねて行ってみたのだが、なんと店が無くなっていたようで見つけられなかった。
飲食店の入れ替わりの激しい上海ではよくあることなので、まあ無駄足そのものは気にならなかったが、これで老北京炸醬麺を食べられる店の候補が一つ減ったことの方が非常に残念だった。
まだ残り2軒の候補があったが、なかなか遠い場所にあり、普段はうかつに行ける場所ではないのでここしばらくチャンスを窺っていた。
そして今日、楊浦区に用事があって行くことになり、楊浦区の候補のお店へ行ってきたのである。
今回は先週の失敗があるので、電話で存在を確かめてから行ったのであるが、確かに営業していた。
お店の名前はそのままずばり「老北京炸醬麺」でひねりもなく分かり易い名前である。
場所は地下鉄8号線の黄興公園駅か延吉中路駅近くの松花江路125号のローカルな住宅地区にあり、どちらの駅からも徒歩15分ほどの距離となっているようである。
着くまでは大きなレストラン的なものを想像していたが、着いてみるとお店は拍子抜けするほどにごく普通の小さなローカル食堂といった感じで、外地料理という気取った雰囲気は全くなかった。
店内に入ってもそれは同じで、やや体の良い椅子とテーブルが並べてあったが、普通の食堂の域を脱するほどオシャレではなく、まあ言うなれば普通の清潔なローカル食堂といったところである。
さて、早速、このお店の文字通り看板メニューである老北京炸醬麺を注文をすることにした。
12元である。
そして待つこと20分あまり、出てきたのが写真の麺である。
確かに、太めのうどんのような麺に黒い餡が乗っていて老北京炸醬麺そのものである。
待たされてお腹も空いたので早速いただくことにした。
店の人に良くかき混ぜろと言われたので、餡が均等に混ざるようによくかき混ぜてから食べ始めたのである。
茹でたてなので麺は温かく、しかも柔らかいためちょっと想像とは違ったが、味付けは想像通りの老北京炸醬麺であった。
ややしょっぱめの餡が実に麺と絡んで美味しかった。
あっという間に完食である。
食べる前はもう一杯食べてもいいかなという気もしたが意外とお腹が膨らみ、十分おなかいっぱいである。
食べ終わって見て、何で上海にはこの美味しい老北京炸醬麺をあまり見かけないのか不思議に思ったが、まあここは結局上海ということであり北京のしょっぱい料理は上海人の口には会わないという事なのかもしれない。
私自身はこのお店を気に入ったのでまた来たいと思ったが、年中通うにはやや遠すぎるのが難点である。
まあ北京に行くよりは近いと思うしかなく、また楊浦区方面に行くチャンスを見つけ行こうと思っている。
【お店データ】
「老北京炸醬麺」
楊浦区松花江路125号(地下鉄8号線の黄興公園駅か延吉中路駅から徒歩15分)
電話13916600468
営業時間11時~21時
○老北京炸醬麺 12元