ルーチン作業

 時々ルーチン作業を馬鹿にしたような言いかたをする人がいる。

 ルーチンは作業であって、多くの非定型の業務を処理していくのが本当の仕事のような言い方をするのである。

 確かにルーチン作業はそれを続けているだけでは発展は少なく、そういう面でルーチンは「作業」であって、「仕事」ではないと言える側面もあるかもしれない。

 しかしながら業務をルーチン化するということは、仕事の効率性を上げるための一つの過程であり、もともとも行き会ったりばったりだったような作業を、如何に見落としなく確実に遂行していくかのための業務整理がルーチン化であり、つまり非定型で非効率な作業が効率化された結果がルーチン作業であるような気がする。

 もちろん、業務をルーチン化したあとは新たな上積みを求めて仕事に取り組む必要があるが、その新しい仕事とて、やがてルーチン化しなければ更に新しい仕事などには取り組めないのである。

 こういった毎日や毎週、毎月のルーチンを疎かにしているような人に限って、仕事の抜け落ちやサボりが多く手抜きが散見され、実はルーチンではない非定型の仕事すらまともにこなせていない場合が多い。
 
 つまりルーチンを馬鹿にするということは本当の仕事の意味を理解していないのではないかという気がしてしまう。

 非定型の仕事に取り組むことだけが仕事だと思っている人には、是非ルーチン作業が業務を支えている重要性を再認識してほしいという気がしている。





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