中国で売っている納豆は、最近は現地生産のものもあるがやはり風味の点でイマイチで、今の時点では日本で生産されているものにはとてもかなわないという気がしている。
そういう需要もあってか、日本から冷凍の納豆が沢山輸入されてきており、日本人が多く住むエリアの百貨店などでは輸入の冷凍納豆が売られている。
まあ冷凍をしてしまうと日本のスーパーで買うよりはやや風味は落ちるが、現地生産品の物よりはやはり数段ウマいのである。
そして冷凍納豆の場合は冷凍庫に入れておけばかなり長期間鮮度を保つことが出来るので、一か月くらい保存していても何の問題もなく食べられる。
ただ、冷凍であるからには買ってから食べるまでには「解凍」と言う手順を経なくてはならず、これが冷凍納豆であるが故の宿命で納豆好きにはやや面倒くさい事項となっている。
私の場合は常に解凍済み納豆を切らせたくないので、解凍済み納豆が残り1パックになったら冷凍庫から3個組の1セットを取り出して冷蔵室に入れておき、約1日をかけて自然解凍させるという方法で食べている。
まあどんな方法が本当はベストなのか分からないが、今のところこのやり方が一番風味を壊さず解凍できるという気がしており、そのまま1週間くらい忘れても冷蔵庫の中で保管されるので一番楽なのである。
ただ、ここで間違ってもやってはいけないのは加熱解凍である。
何故なら納豆についている納豆菌は熱に弱いため、70度以上になると死滅してしまうからである。
つまりもし加熱解凍した納豆を食べたとしても、風味はあるが健康への効能効果はゼロになってしまうことになる。
故に冷凍納豆は自然解凍がベストで、特に健康のために納豆を食べるなら加熱解凍をしてはいけないのである。
このことは実は解凍だけではなく調理にも同様のことが言え、世の中には納豆を使った料理として納豆チャーハンや納豆汁など様々なものが存在するが、これらの加熱された料理は納豆の風味を楽しむものとしては非常に美味しく頂けるのだが、納豆による健康効果に関しては、実は納豆菌が熱で死滅しまっているため期待できないものとなっている。
よって風味を楽しむだけのものと分かって調理するなら加熱してもいいが、納豆の健康効果を期待して食べるのであれば決して加熱してはいけないのである。
こうやって考えるとやはり納豆は御飯にかけて食べるのが体にもベストだという結論に達するのである。(笑)