則巻千兵衛さん

 声優の内海賢二さんが亡くなった。

 YAHOOのニュースでは「ラオウの声優亡くなる」と出ていたので誰のことかわからなかったが、「Dr.スランプ アラレちゃん」の則巻千兵衛さんの声優だと知ってびっくりした。

 まあ世代によって見ていたアニメが違うのは当然で、私はラオウの出ていた北斗の拳はほとんど知らないので、ピンと来なかったのである。
 (「お前はもう既に死んでいる」のセリフは有名だったが、それしか知らない)

 そうか、そんな歳になってしまったのか。

 考えてみれば最初の放送が行われたのは私が9歳の時であり、あれから30年以上が経ってしまっていると考えれば、声優さんが亡くなったとしても不思議ではないのであるが、やはり寂しさを感じる。

 そういった懐かしさを思い出してみてまたちょっと観たくなり、中国の百度で昔の映像がないかどうか検索したところ、全放送分が登録されていることを見つけた。

 まああまり時間も無い中でちょとだけ見てみたところ、40代バリバリの内海賢二さんが千兵衛を楽しむような演技っぷりは絶好調で、今見てもとても楽しかった。

 今回そんな小さなころの思い出がなくなったのは残念である。

 ところでこの、「Dr.スランプ アラレちゃん」は1997年にもリバイバルで作成されているのを今回初めて知り、その映像も見てみたが、初代作品とは声優陣も違い前作のイメージもあって私には馴染みづらい作品となっていた。

 まあ評するに、前作の面白さを知っていた世代のクリエイターが、主要要素だけ抜き出して、新時代的にアレンジしてスピードアップしたものであるという感じだったが、私には前作にあったアホらしい限りのペンギン村ののんびり感がなく、そこが魅力だったはずなのに新作にはそこが見られず寂しさを感じた。

 ただ、現在中国で売られているアラレちゃんのキャラクターグッズなどは、どうやら97年版のキャラクターデザインをベースにしている物が主流のようである。

 メガネの形などが微妙に違うのである。

 以前から最近の中国人達が売っているキャラクターグッズは私の記憶にある印象とどうもちがうなぁと常々感じていて、パクリ文化の偽物デザインだからと自分の中で片付けていたが、今回97年版があることを知って、そのグッズだという事を知って納得した。

 ただ、そうすると現在の中国人達がイメージするアラレちゃんや千兵衛さんのキャラは、97年版のものということになり、同じキャラを知っているはずなのに実は彼ら彼女らと違うものを意識しているのかと思うと、得も言われぬ壁を感じてしまう。

 私にとっての則巻千兵衛さんはやはり内海賢二さんでなくてはならないのである。

 故人のご冥福をお祈りします。





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