外で物凄い勢いで雨が降っている。
で、ふと目にしたのが屋根から直接地面に滴り落ちる水である。
あれ、中国の建物の屋根には雨樋がないのだろうかと見上げてみると、確かに雨樋いらしきものは見当たらない。
また周囲の建物の屋上付近をみてもやはり屋根付近に雨樋が付いている様子が無かった。
また、屋根自身が短くて日本家屋の軒にあたる部分が少なく、つまり自動的に軒下もほとんどない状態になる。
そうするとどういうことが起きるかというと、雨が壁を伝ってダラダラと滴り落ちる結果となり、恐らく壁の耐用年数に大きな影響が出るのは必至だと思える。
よく建物を観察してみると、樋のパイプは建物の中に埋め込まれて全く雨樋が無いと言う事では無いようだが、日本のものに比べるとどうも貧弱に見える。
中国ではよく壁がボロボロにあったマンションを時々見かけるが、ペンキの質が悪いのだろうという目で見ていたが、今回の雨樋と軒の貧弱さを発見するに到って、こういった建築の細かい気配りが、日本と中国のマンションの耐用年数の違いを生んでいるという気がしてきた。
まあ中国のものがどうのこうのという気はないが、日本の建築物に対する心配りというものは凄いなぁと感じるこの雨樋の件である。