量販店専用提供の意味

 最近、飲料水や常用するスポーツドリンクなどはどうせ飲むなら安く買おうと、近所のスーパーでまとめ買いをして、1本あたりのコストを抑えるようにしている。
最近、これらのドリンクのペットボトルのパッケージをみて気がついたことある。

 それはこの量販店で売られているミネラルウォーターには「量販専供」、つまり量販店専用提供という記載がしてあるということである。
 コンビニなどで売っている商品には無い記載である。

 何故、わざわざコストをかけて差別化する?

 最初に考えたのは品質が違うのではないかという疑いである。
 量販店販売の商品は値段が安いので、実は品質の面でも他のコンビニなどに卸してある商品とは差をつけて、品質を落としてあるのではないかという疑いである。

 しかし、これについては品質検査をしたわけではないので、実証は出来ていないものの飲んでいる分には差は感じない。しかもまあ普通に考えればメーカー側がそんな疑われそうな分かりやすい表示をするわけが無い。
 故にどうもこの説は正しくなさそうということになる。

 では「量販専供」の表示をするか?

最近自分が得た一つの結論が、実は万引き対策ではないかということである。

写真はイメージ

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上海で暮らしていると、基本的に湿度が高く暑いので、飲料水などを鞄の中にしまって持ち歩く機会も多くなる。

そしてそのままスーパーに入って行くことも決して少なくない。

 しかしスーパーの中には当然同じ商品が売られているので、買い物中に迂闊に鞄の中の飲料水を取り出して飲んだりすると、万引きを疑われたりすることがある。もちろんそれは外から持ち込んだものであれば本来は犯罪にはならないが、なかなかその証明は難しい。

 またそれを逆手にとって、売り場で売られている商品を勝手に開けて飲んでおいて持ち込んだ物だと言い張る人も中国では少なくないだろう。
 
 そこで、それを防ぐためのこの商品のパッケージの差別化である。
スーパーの中で売られている商品が「量販専供」の記載で差別化されれば、少なくともその場で盗んだ商品を、コンビニで買って外から持ち込んだものと言い張ることは難しくなる。
 もちろん他の量販店でも「量販専供」印の商品は売られるはずだから、100%の予防策にはならないかも知れないが、少なくとも一定の予防線にはなるであろう。

 これらは今のところ私の推測に過ぎないが、こう考えると非常に腑に落ちる。

 それにしても私の推論が正しければ、こんなパッケージ差別をしなければならないほど万引き被害が大きかったということになろうか?

 まあこの対策でどの程度の万引き予防が出来ているかわからないが、これでも防ぎきれなければ中国でも既に製造ロットナンバー管理はされているようだから、厳格に流通トレサビリティ管理をして「これはうちの店に納入された商品で、他店に納入されたものではなく、まだ会計が済んでないものです。」とはっきり情報を突きつけるようにするしかないかもしれない。

原文





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