「クラシック」の本当の意味

野球のWBCが侍JAPANの活躍もあり、いよいよ佳境に入って盛り上がってきている。

画像はイメージ

ところでこの大会はWBC(ワールドベースボールクラシック)と言われているが、何故クラシック(Classic)という言葉がつくのか前から不思議に思っていた。

 クラシックといえば私の好きなクラシック音楽に代表されるように、古典音楽という風にクラシック= 古典という意味に認識していたからである。
その意味を使えばWBCは「古典的な世界野球大会」という意味になり、何が古典的な野球大会なのか意味が分からないからである。

 このような疑問を抱いた私は改めて「クラシック」の意味を調べてみた。
すると「クラシック=古典」とばかり思っていたが実はそういう意味ではないことがわかった。

実はクラシックというのはそもそも「最高クラスの=一流の」という意味でラテン語の階級を意味する「クラス(Class)」から派生した言葉であるとのこと。
「一流の」ということから評価が定まっているものの意味となり、そこから「伝統的な」とか「古典的な」などの意味へ転じ、いわゆる最高級クラスの音楽がクラシック音楽と呼ばれるようになったようである。

上海交響楽団ホール

上海交響楽団ホール

 現代においていわゆるクラシック音楽だけを最高の音楽と言い切ってしまうのはどうかと思うが、かつては社会の上流階級である王室や皇帝などが聞いていた音楽がクラシック音楽であり、そういった意味では確かに「クラシック=一流」だったのであり、今ではそれが確かに古典となっている。
 音楽以外にバレエでも「クラシックバレエ」と呼ばれるように、固定されたジャンルがクラシックと呼ばれ、恐らくやはりそういった「一流の」という意味合いがあったのかなと推測する。
 しかし現代にはモダンバレエというジャンルが存在するので、意味の対比で考えてクラシックバレエはやはり古典という意味が強い感覚で扱われているのかとも思われる。

 さて話を野球に戻すが、クラシックの言葉の意味を「一流の」や「最高クラスの」という意味で捉えなおせば、WBCワールドベースボールクラシックという名前は、最高峰の世界野球大会という意味づけということになる。
 まあMLBでは最終決戦をワールドシリーズ呼んでしまうくらいなので、WBCを文字面通りに最高の大会と考えているかどうかは怪しいところだが、一応世界最高クラスの大会ということになっている。
 こういった理屈はともかく侍ジャパンにはWBCで世界一を目指して頑張って欲しいと応援している。





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