上海ロックタウン下の労使関係は企業頼み?

 上海市でロックダウンが始まって以来出勤しない日々が一か月以上続いているが、幸いにして私の会社は在宅勤務で仕事を続けているので、とりあえず仕事に支障は発生していない。
そのおかげで賃金も変わらずに受け取れている。

 しかし上海の他の企業は果たしてどうなのろうか皆目見当がつかない。
 聞き取りをしたわけではないのだが、恐らく大手企業などは在宅勤務をしながら通常通りの賃金を払っているのではないかと察する。
 しかし中小企業になると企業の体力がないため、収入を得られず賃金カットや解雇などという状況も起きている可能性もあり得る気がするが、私の手元には情報が全くないためどうなっているか全くわからない。
 しかも公的機関の救済策のようなものはあまり聞こえてこない。

 例えば私も隔離が始まった当初はリモートワークの体制が整わなかったので、結局は休んだ分は有給休暇を当ててくれと言われた。
 自分の意志で休んだわけでもないのに有給を消化させられるのは何とも合点がいかなかったが、それでも賃金が保証される手段があるだけマシと自分を言い聞かせ、勤務しなかった分は有給での処理となった。 

画像はイメージ

画像はイメージ

 この辺り当初読んだ上海市政府の通知によると封鎖による出勤停止は企業と労働者で有給休暇などを充てて乗り切ってくれといったようなガイドラインのようなものが出されていたようで、勤怠に関しては企業と労働者で話しあってくれという指示である。
 つまり行政府としては補助金のような制度を特に用意しておらず企業任せで対処してくれというスタンスのようである。
 救済措置として一応情報として聞いたのはオフィス家賃の免除や税の免除或いは納付期限の延長などであるが、これらがどれだけ救済策として有効なのかはわからないし主に企業に対するものである。

 よって日本で行われていたような蔓延防止措置法や緊急事態宣言下での飲食店への補助金のようなお金を直接サポートするような制度はないようである。

 現在、上海市全体の労働者の置かれている実態がどうなっているのかわからないが、この1ヶ月程度のロックダウン休業により苦しい状況に陥っている方もそれなりにいるのではないかと推測する。
もちろん援助物資等々により、生活の継続という面では支えられている面はありそうだが、貯えがなければ金銭的にはなかなか大変だろうと思われる。
冒頭に書いたように私自身は幸いにも仕事は継続しているのでこういった苦労にはなっていないのだが、今後の自分の身とともに知り合いや友人たちの状況がやはり心配である。





にほんブログ村 海外生活ブログ 上海情報へ ブログランキング
上海(海外生活・情報) ブログランキングへ
ブログ王ランキングに参加中!
ブログの惑星ランキング



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

*

CAPTCHA