新型コロナウィルスは、連日感染拡大の数ばかりがニュースになっており、治癒した人の情報が少なすぎて、罹病したら治らない不治の病のようなイメージばかりがはびこっているが、実はそんなことはない。
発表されている感染者データを見る限りにおいては、実は中国国内で治癒する人も大勢出始めていて、きちんと抵抗力を持っている人は治癒しているようだ。
数字としては発生源となっている湖北省での治癒率はまだ10%程度だが、湖北省を除いた中国全体の治癒率は33%にまで増えている。
昨日現在、既に感染者の増加の方も頭打ちであり、治癒者の増加数の方が多くなり始めている。
先日も取り上げた公式発表数字を拾って分析している人が作った推移グラフを読むと、感染確認者数と治癒者プラス死亡者の人数が同じになるまでおよそ25日程度を要している状況となっているようだ。
このことから、この新型コロナウイルスの罹病期間もやはり3~4週間が平均だと推測できる。
通常のインフルエンザがせいぜい4~5日の罹病期間であることと比較してみると、かなり長い罹病期間ではあるが、治癒率という面では大きな差はなさそうである。
また致死率も中国全体ではまだ2.3%と高めだが、湖北省を除けば0.6%となる。
致死率0.1%と言われるインフルエンザに比較して恐らく罹病期間が長い分だけ抵抗力の及ばず耐えきれない方が増えるというような状況なのかなと想像するが、大幅に悪質というほどの差はなさそうである。
99%以上の方は生き残れるからである。
湖北省とて医療体制の不足で、軽症の患者が後回しにされたり無症状の患者が捕捉されていないであろう状況から推測すると、やはり全ての患者が捕捉され母数が適正に増えれば致死率や治癒率もほかの地域並みの数字に落ち着くだろうと予測される。
故に、この新型コロナウイルスはインフルエンザより長期の罹病期間は覚悟しなければならないが、治癒しないものではないということは出来る。
もちろん、この数字については決して楽観していいというものではない。
感染すると15~20%程度が重篤化すると言われており、重篤化すると肺炎など呼吸困難の症状に苦しむとされており、さらに糖尿疾患などの持病を抱えている場合は死に至りやすいとされ、厳重な予防策が必要なことには変わりがないだろう。
また重篤化しなくても治癒まで3~4週間もかかってしまうと学業や仕事への影響は重大であり、罹病はやはり可能な限り避けたいため、油断していいものではない。
しかしながら、感染=死などという絶望的な病気ではないことは知っておくべきであり、大半の方は治癒する可能性が高いという正しい知識で、正しく怖がるべきなのかなと思われる。
そのためにはやはり日頃から食事や睡眠に気を付け健康を維持し抵抗力を高めておくことが大事ということになるだろうか。
上述の感染者推移のデータから推測すると、この新型コロナウィルスの収束見込みは3月中旬が見込まれており、是非ともその予測通りに収束することを願いたいものである。