上海近郊の空港やバスターミナルの待合室で時間を待っていると、必ずといっていいほど携程網の勧誘員がパンフレットをもって営業に回ってくる、
携程網というのは中国最大のネット系旅行会社で、日本人や欧米人の間ではC-tripの愛称で知られる旅行会社だ。
インターネットで航空券からホテルまで予約でき、電話を通じて全国のネットワークで旅のサポートも行なってくれるので非常に便利な会社である。日本人の間でも結構知れ渡っているので、無論のことながら中国人の中にもかなり浸透しているはずである。
しかし、このようにその名がもう十分知れわたっているであろうと思われる最大手の携程網が今でもこういった地道な営業を日々続けている。そういえば、同様のネット系旅行会社の勧誘員の姿をあまりみたことがない。
たまに見かけるが携程網ほどの勧誘活動は行なっていないように思う。
もちろんそれだけ人間を充てられるということ自体が既に大きくなった携程網の規模の強みなのだが、それでも会社の規模に慢心せず未だにういった地道な努力を続けているということにほとほと感心してしまう。
まあただ最大手といってもそれはネット系旅行会社に限った話で、これらとは別に既存の窓口旅行会社などがライバルとして存在するわけで、努力しなければすぐにおいていかれてしまうのが自由競争社会である。
故に、常に危機感を持って仕事をすることは当たり前といえば当たり前なのではあるが、それをきちんと実践するあの会社は他の会社と比較しても凄いなぁと思ってしまう。
こういった努力ががあの会社を作っているのだなぁと妙に納得する最大手の営業努力の姿である。