中国人的な誠意感の本音

 2年前のここのブログで日本人的安心感と中国人的誠意感といったタイトルの内容の文章を書いたことがある

その時の内容は、日本はパックプラン的上限の決まった料金体系を好み、中国では月額固定額サービスはあまり好まれず、純粋な従量制課金のほうが好まれる傾向にあるようなことを書いた。

 この時点で私は、中国では不当に利益を抜いて儲けるという“悪意”が存在する為に、明朗会計ですよと顧客に誠意を示すやり方だと理解しそのように書いたのである。

 しかし、最近中国人たちと商売上で付き合っていくうちに、この点について違う見方をするようになってきた。
 その新しい見方とは、こういった大きな金額を分解して相手に見せて請求書する方法は、相手への誠意というよりも、実は自らが損をしないための防御策の意味合いの方が強いのではないという気がしてきたのである。

 つまり、「他の費用(が高いの)は私の会社が原因じゃない、私のサービス分の対価はこの部分だけなので、きっちり払ってくださいよ」というような利益確保の意図がそこに隠されているのではないかと推測している。

 要するに、売る側が損をしないために、自分の利益だけはきっちり確保し、さらに残りの責任の追わないという他人任せ或いは責任逃れという意図も見え、誠意とは違う要因がそこにあるようなのである。

 まあなんとわがままなお金への習慣かという気もするし、儲けることよりもどちらかというと損をしないための態度は、悪い言い方をすると金にがめついなぁという気がする。

 そういえば、「中国人はドーナッツが嫌い」という笑い話を聞いたことがあるが、その理由は、真ん中の穴の分だけ損した気になり、耐えられないからとからしい。
 何とも中国人達が儲けよりも損を嫌うエピソードともいえ、その表れがこの誠意のように見える費用の分割明細なのかなという気がしてしまうのである。 





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