ブログもそうだが、日記やダイエット、健康法、ホームページの作成など、どんなに意味のあることでも定期的に継続しなければ意味がない。
三日坊主ということばがあるくらいに、最初は勢い込んで始めたのに、飽きたり、計画性が無く行き詰って頓挫し、ほったらかしになってしまうということはよくある話である。
始めるときは夢いっぱいで夢中になってやるのだが、計画そのものが無謀だったり、継続させるのことの忍耐力がないために、あっという間に情熱が下火になってしまう。
中国人の商売のやり方は概ねそんな状況である。概ね計画性が無く、ほぼ全て思いつきで行動するから、例えば日本料理店を開店するにしろ、シェフと店と材料と広告だけ用意すれば店がうまくいくと思っている。
本当ならば、そこに店舗運営のノウハウ、つまり接客だったり資金計画、季節に応じたメニュー構成とそのプロモーションなど、せめて先一年くらいを見通す準備してから始めないと、たいていの商売はうまくいかない。たまたま成功する店もあるが、それは宝くじに当たるのと同じで運が良かっただけのことである。
なので、折角店を開いたのに3ヶ月程度で閉めてしまう店をたくさん見かける。
実はこの3ヶ月というのは、中国の家賃習慣と大きな関係があって、多くの中国の家賃は3ヶ月に1回の支払いであるから、店を借りるときにまず3か月分の家賃を納めるが、3ヵ月間店を運営して、3ヵ月後に次の3か月分の家賃が貯められなければ撤退するという図式である。
この家賃制度が中国人の商売に対する忍耐力のなさを助長し、ノウハウの蓄積を阻害しており、中国の社会習慣がなかなか進歩しない原因の部分である。ただ、良い面を見れば商売の循環を早くしているともいえ、つまりあまりにも下手糞な商売は受け入れない社会習慣ともいえる。一ヶ月家賃であるならある程度赤字でも、ずるずる継続が可能だからだ。
日本人と違って、思いついた瞬間の中国人の行動力の素晴らしさは尊敬に値するものはある。
でも、いかに継続するかという仕組みを考える習慣を身につけなければ本当の意味での成功は得られず、何のノウハウも蓄積されず、お金を使ってしまうだけでマイナスばかりである。
継続するために、いかに無理のない現実的な計画を立てられるか、それが思い付きを成功への導くための近道であるが、未来の予測のつかない中国であるが故、それも難しい。