3月1日から中国でも屋内禁煙条例が施行されて、交通機関ターミナルや飲食店はおろか、オフィス空間でも禁煙が実施されることになった。
まあ中国のことなので、屋内に関してはそこで働く人間の全てが喫煙者であるような場合にはまだまだルール徹底がなされていないようだが、多くの人が働く一般的なオフィスでは禁煙が浸透してきたようである。
ただ、屋内禁煙になったのは良いが、これらの喫煙者が建物の出入り口などに移動して吸うようになってしまったため、こちらが建物を出入りしたり、ビルの入り口の前を通るたびに煙に巻かれるような事態も発生している。
よくよく考えると大人しく室内で吸っててもらった方が、他者が巻き込まれる可能性もないわけで、そういった意味で果たしてこの条例の効果、つまり副流煙被害を防ぐという意味においてはいかがなものかなという気がしないでもない。
まあ、この分煙に関してはいずれ時代が進むにつれ、社会的コンセンサスを経ていろいろ進歩するのであろう。
ところで、喫煙者に対して分煙の徹底以外にももうひとつ申し上げたいことがある。
それは、喫煙者はタバコを吸っていない時でも社会の迷惑になる可能性があるということである。
つまり、喫煙者は息も臭くなるので、禁煙場所でタバコを吸わないでいればいいということではないということである。
今朝のことであるが、地下鉄で通勤していた際に目の前に立っている男性の呼気のヤニ臭さが鼻につき、吐き気を催すほどに気持ち悪くなった。
非常に混んでいた車内だったので、実質70~80㎝の距離だっただろうか?
明らかにヘビースモーカーの息の匂いで、非常に強烈だったのである。
普段から私の周囲にも喫煙者は大勢いるが、なるべく距離を置いて過ごしているので、あの匂いにあまり悩まされることはないが、地下鉄車内という逃げだすことが難しい環境ではどうすることもできなかった。
仕方なく、カバンからマスクを取り出して匂いをブロックすることにしたのである。
マスクをしても100%は防げなかったがかなり低減されたという気がする。
今日は湿度が高く蒸し暑く、マスクをしてしまうと汗ばんでしまう気候ではあったが、匂いの辛さには代えられなかったのである。
そうやって電車を降りるまでの30分ほどマスクをしたままで過ごした。
電車を降りて、ようやく匂いから解放されたためマスクを外し、汗を拭いた。
副流煙以外にも喫煙者はこんな迷惑を振りまいていることにぜひ気付いてほしい思ったこの出来事だったのである。
ただまあ自分は喫煙者ではないが、ニンニクとか酒とかの匂いはばらまいている可能性はあり、人のふり見て我がふり直せというべき教訓だったのかもしれない。