環境がビジネスになる可笑しさ

 最近よく環境ビジネスなどという言葉を耳にするようになったが、良く考えてみればこれは非常におかしな言葉である。

 何故なら、元々環境を破壊するようなことをしなければ、環境を保つためのビジネスなど発生しようがないからである。

 それをビジネスで利益を追求するあまり環境を破壊してきた後始末を、今度はその環境を保つために「環境ビジネス」としてビジネスを成立させてしまうことに、おかしさがある。

 昔聞いたある話で、失業者が3%いる国で失業者を失くすために、1.5%の人にハエを育てさせ、残りの1.5%の人にハエ退治の仕事をさせ失業者を失くしたという話を聞いたことがあるが、現在の環境ビジネスの話はどうもそれに似ている。
 
最近のインフルエンザの脅威や大気汚染をブログなどでやたら煽って儲ける医者や製薬会社もなんか似ているような気がする。

 どうも最近は「環境ビジネス」という言葉は、本来の環境破壊の所業を覆い隠して綺麗ごとにしてしまうための呪文のように聞こえてしまう。

原文






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