先日、新しい家に引っ越してきて、部屋についている有線テレビを見た時のことである。
中国にはいくつもチャンネル数があり、最低限各省には一つずつテレビ局があり、上海だと10局くらいあるだろうか?
ちょうどかの四川地震のニュースが流れていたので、チャンネルを幾つか回して放送を見ていたところ、時々音量の大きな局があってちょっと気になった。
見ていたのが夜だったので、周囲に気を使ってリモコンで音量を下げようとしたところ、なんと音量調節が利かなかった。
リモコンの故障かなと思い、消音スイッチを押したらこちらは有効で見事に音が消えた。
「な、な、なんと音量調節の利かないテレビだとぉ?」
いまどき、そんなテレビが存在することに驚いた。
まあDVDプレーヤーなどのソース側で音量コントロールすることを想定しているのかも知れないが、それにしてもスピーカーのついているモニター側で一切調節できないとは何たる事だろう。
中国人達は音のオンオフの切り替えができれば良く、音量調節ができないことに違和感を感じないのだろうか?
まあ全ての中国製品や中国人達がそういうことではないだろうが、これが堂々と製品として売られているということは、これを違和感なく購入して使用している人が世の中いることに他ならない。
中国のその音に対する感覚に改めて驚いた新居のテレビだった。