パソコンと毎日にらめっこをして仕事をしている私にとって目薬は大切な味方なのであるが、中国はどうも目薬の品ぞろえが悪い。
中国では目薬は薬であり、眼精疲労回復などの目的で目薬を点すという習慣があまり一般的ではないのかもしれないが、日本のドラッグストアなどに比べると中国の目薬売り場は驚くほど小さい。
唯一日系のロート製薬社の定番「新Vロート」が目立つだけで、あとはローカル製薬会社の商品が5~6点あるが、どうも手を伸ばす気にはならない。
もちろんローカル製薬社の目薬とて安全性にはそれなりに気を使っているだろうが、使う部位が目であるだけにまだどこか不安を感じ、安心して手を伸ばす気になれないのだ。
まあどこの国も同じようだと思うが、特に中国では医薬企業というのは権益だから外国企業に対して門戸が狭い印象で、よく新ロートVが許可になったなというくらい他の進出が無い。
よって現在中国で使ってもいいと思える目薬は上記の20元程度で買える新Vロートだけとなっている。
ただ個人的にはこの新Vロートそれほどお気に入りの目薬というわけではない。
医薬としてはそれなりに優秀な目薬ではあるものの清涼感的なものに欠け、作業の合間の刺激として点すにはちょっと物足りないのだ。
同じロート社の目薬ならば、ロートZIのほうが結膜炎予防などの医薬機能は落ちるがパソコン作業中の刺激としては使い勝手が良かったりするのだが、残念ながら中国では発売されていない。
従って、自分が日本に帰ったり、友人が日本を訪問するたびに目薬を買ってきてもらっているのが実情だ。
いまの自分のお気に入りはライオン社のスマイル40EXゴールドなのだが、実はこの目薬はちょっと高い。
一般的な目薬が日本のドラッグストアで200円前後で買えてしまうのに対して、これはなんと800円近くもする。
その代わりにいろんな成分が入っていて機能満載で、確かに点すと他の目薬にはない点し心地と効き目がある気がするので高いだけの価値はある。
ただ如何せん値段がやや高いので、パソコンで連続作業などが発生するとき以外はこれを使用せず、一般のスマイル40シリーズを使っている。
別にメーカーにこだわっている訳でもないが、同一の製薬会社を使い分ける方が干渉もなくいいのではないかと思って使っている。
残念ながら目薬は保存可能期間が短いため大量の買いだめができないのが難点だが、とにかく目薬は手放せないので日本の目薬は切らさないようにいつも2~3個の在庫をストックしていて、面倒でもやはりなるべく日本の目薬を使いたいというのが本音である。