先日野暮用があって松江方面に赴いた時に地下鉄の9号線に乗ったのだが、かの路線はどうも他に比べスピードが遅いような気がした。
車両自体はもっとスピードが出せるはずだと思うが、どうにものんびりしている。
日本の通勤電車の半分くらいのスピードで走っている印象である。
これがもう少し早ければ、松江までスピーディに移動できそうなのもので、そんなに時間がかからないんじゃないかと思うが、今回かなりゆっくり走られたが故に相当時間がかかった印象となった。
こちらはなまじっか日本の通勤電車のスピードを知っているだけにちょっとイライラしてしまう。
まあこの日たまたま遅かったのかもしれないが、その日に事故などもなかったはずであり、通勤時間帯でもなかったので特別遅くなるような要因は考えられず、とにかく遅いなぁという印象だった。
気になってネットで調べてみると、9号線の車両は最高時速80キロとあるが、どうもそんなスピードが出ていたような印象はない。
感覚ではせいぜい50キロ程度である。
それに加えて上海の地下鉄全般に言えることだが、車両の加速性能とブレーキ性能はまだまだ日本の車両のレベルには達していないようで、停車や発車が非常にダラダラという印象がある。
特に出発時の加速性能はともかく、駅に停車するときの減速カーブはかなりダラダラでブレーキ性能には雲泥の差がある気がする。
専門的なことは分からないが、山手線や日本の地下鉄の加速・減速に比べると大分差がありそうだ。
上海の地下鉄は、技術的にはその基礎は海外からの輸入モノであり、最近では国内で独自生産しているとはいうものの、本当の意味で基礎技術を持っているわけでは無いだろうから、今この状態だということは、ここからの改善というのはきっと独自では容易に進まないに違いない。
故に9号線は当面遅いままのような気がする。
せっかく渋滞知らずの鉄道なのにこれではちょっと勿体ない気がしてならない。