今日2022年の2月3日は節分である。
そしてその翌日が立春となっている。
また中国では先日の2月1日に春節を迎えた。
春節と立春は同じように春という字がつけられている暦上の季節の区切りであるが、それぞれ成り立ちは違うと言うか意味合いが全然違う。
まず春節は太陰太陽暦の正月つまり旧暦の1月1日の意味であり、太陰太陽暦による一年のスタートとなる日が春節とされている、
もちろんその基準となるのは月の満ち欠けによる新月の日となる。
これに対して立春及びその前日の節分というのは二十四節気と言う太陽暦というか太陽の動き(正確には地球の太陽公転軌道)に基づく季節を分類した季節の分け方である。
つまりその基準となる天体自体が違うのが「春節」と「立春」の違いである。
よって立春というのは黄道という天空上の太陽の通り道の中である一点を通過する日を立春と呼び、その日が含まれる日を立春の日としている。
そしてその前日が節分である。
このように今年2022年はたまたま日付が接近しているために、似たような節目として混同しがちだが、その由来に関しては全く異なる暦(天体の動き)を基にして設定されているものとなる。
ちなみに恵方巻に置ける恵方と言う表現だが中国における歳徳神という中国の神様がいる位置を示す方向でその方向に向かって太巻きを食べる習慣となっているようである。
この恵方の決め方だが、中国で言う十干といういわゆる還暦の十干・十二支のもとになっている数え方によって毎年方角は決められ、10年サイクルで4方向の中から恵方が決められている。
2022年は「壬(みずのえ)」という方角になるが、真北を0度として東回りに角度を言えば345°の方角ということであり、16方位で言うと北北西と北の間の方角になる。
よって今年は恵方巻を頬張る方角は北のやや西よりということになる。
まあこのような知識を知ったところで、生活には影響はないかもしれないが、何も知らずに恵方巻にかぶりつくよりは良いのではないだろうか?